インターネットの進化により、購買はEコマースが中心となり、さらに国を超えた越境ECが拡大傾向にある。しかし、ユーザーにとっては、海外とのやりには、言語の問題や配送などの不安も多い。このため、参入業者は、このような問題の解決が課題となっている。

Eコマース支援事業や翻訳事業を展開する株式会社SPとシンガポールで活動するSPECIAL&PLEASANT PTE. LTDは、業界初の無料でオリジナル越境ECサイトの作成が可能な越境ECプラットフォーム「arium」をリリースした。

2020年には約109兆円に上る世界越境EC市場

世界の越境EC市場規模はどの地域においても拡大傾向にある。同社では、2016年では4,000億USドル(約44兆円)となっており、2020年には9,940億USドル(約109兆円)にも上ると予測している。

EC市場が伸びている背景には「インターネット人口の増加」、「マーケットプレイスや物流システムの充実」、「決済機能多様化への対応」、「オンラインショッピングのインフラ整備」などが起因していると考えられる。

その流れから「品質の良い商品を低価格」で購入することが可能になり、海外からでも安心して購入できるマーケットプレイスが発達、越境ECはいつでもどこでも利用できる環境になりつつあり、越境EC市場規模は今後も拡大するとみられている。

しかし、市場への参入には大きく以下の3つの課題があるといわれている。

  1. 配送

    日本では配送インフラが整備されており、多くの荷物は紛失・破損することなく事前に指定した日時に届く。しかし、世界はそのような国々ばかりではない。

    配送時のトラブルはクレームに発展する可能性が高く、販売者にとって、商品が「いつ届くのか」「破損や紛失することなく届くのか」は重要なポイントだ。

    また、国際配送には国内と違って禁制品の項目などが多く、梱包方法にもノウハウが必要となる。
  2. 言語

    インターネット上で販売するには、世界的に知名度が高い商品を除き、多くの場合商品の魅力や安心・安全であることを訴求する必要があります。日本語が通じる国々では大きな問題ではないが、日本語圏外で販売する際には大きなハードルとなる。

    現在では販売国の言語へ自動翻訳されるシステムも存在するが、機械的な翻訳となってしまうため、本来の意図とはずれてしまうことやニュアンスが伝わらず購入者へ商品の魅力を十分に伝えることができないことも多い。

    また、翻訳家への依頼は別途コストやマネジメントコストがかかり運用が難しい面もある。
  3. プロモーション(集客)

    国内ではマーケットを熟知し、効果的なプロモーションができていても、海外では思うようにいかないことがある。各国それぞれの文化があり、購入者の考え方も異なるからだ。

    しかし、販促先のプロモーションノウハウが国内に存在することは少なく、手探りで状態を探っていくこととなる。

翻訳・決済・物流をワンストップで提供する「arium」

「arium」はこれらの課題に対応したプラットフォームである。業界初、初期導入費や月額費用0で翻訳・決済・物流をワンストップで提供する。1分でオリジナル越境ECサイトの開設ができ、運用管理は全て日本語での対応ができるため、販売者は国内のECサイトと同様の運用が可能だという。

具体的な特徴は以下のとおり。

  • 煩雑な国際配送は全て代行

    国際配送用の倉庫を用意し、商品の梱包・配送は全て代行。日本郵便と提携しており、販売者は指定倉庫へ商品を国内配送するだけで最適な国際配送が可能となる。
  • 選べる翻訳機能で質の高い訴求

    商品やカテゴリは全て日本語で登録ができ、各言語への自動翻訳は全て無料。クオリティを求める部分へは人力翻訳をカスタマイズプランとして付けることができるので、質を落とすことなく購入者への訴求が可能だ。
  • 決済方法の多角化

    WeChat Pay、Alipay、現地決済などターゲット国や希望に合わせた決済方法の導入が可能である。
  • 海外プロモーションもサポート

    海外でのプロモーションも株式会社SPがサポート。越境EC運営ノウハウを活かし、ターゲット国への販促活動を行うことができる。

ユーザー、業者ともにWin-Winの関係構築へ

インターネットは世界中、どこでも、誰とでも簡単に繋がることができるため、ECが世界に拡がっていくのは当然のことだ。

「arium」がとかく越境ECにつきものだったトラブルをどこまで防止でき、ユーザー、業者ともにWin-Winの関係を築いていくことに寄与できるか、注目したい。

img:PR TIMES