ファンの情熱が生み出した新しいビジネスモデル。好きなクリエイターにスマホから簡単に投げ銭&ファンレターを

インターネットの進化やSNSの広がりで、モノやアートなどを創造するクリエイターとそのファンとの距離が非常に身近になってきている。ファンは好きなクリエイターと直接、連絡、コミュニケーションが取れるようになり、これまでにない「ファンとクリエイターの新しい関係」が築かれようとしている。

ファンをベースにした新しいビジネスモデルが次々に登場している。株式会社Ofuseがリリースしたファンがクリエイター宛に投げ銭と同時にファンレターを送れるWebサービス「Ofuse-オフセ-」正式版もその一つだ。

好きなクリエイターへ簡単に追加の対価を

Ofuse」はWebサービスとして提供しており、インストールする手間なく誰でもすぐに利用できるため、登録しているクリエイターのなかにはTwitterやniconico動画、Pixivなどのプロフィール欄に自身のOfuse箱リンクを貼付けファンレターを受け取る窓口として活用している人もいるという(アニメーター、絵師、小説家、VTuber等が登録)。

2018年3月末にβ版をリリースし、月間アクティブユーザは7,000人を超えているという。さまざまなジャンルのクリエイターがファンとの新しいコミュニケーションツールとして今後広まっていくだろう。

使い方は、上の画像のように、Ofuse箱に投げ銭、文字が発行、ファンレターを送信という、投げ銭額に応じた文字数でファンレターを送れるシンプルなものだ。

これまでは、ファンが対価を支払うのは「モノを所有するため」だけであった。このため、購入後にその作品がどんなに素晴らしいものだと思っても、クリエイターに追加でお金を支払う仕組みがなかった。それがTVやネットで無料公開されているものならなおのことだ。

Ofuseは、このようにコンテンツが無料になっていく時代の流れの中で「形のないモノにもお金を払う意識」を広げ、また「万人には受け入れられないが心揺さぶる作品」を制作しているクリエイターにとっても活動しやすいツールを提供していくのが狙いだ。

ファンクラブ開設サービス「bitfan CLUB」とは

ファンをベースにしたビジネスモデルの他の事例としては、株式会社SKIYAKIが提供している「bitfan CLUB」がある。

これは、ファンクラブ・EC・電子チケット・コンサート・SNSなど、ファンが利用する全てのチャネルからファンの行動履歴を記録し、その熱量を取得することができる、SKIYAKIが独自に開発したサービス「bitfan」の機能を備えたファンクラブ開設できるサービスである。

7月に公開したティザーサイトで、必要な項目をフォームに入力すると、同サービスに関する情報を受け取ることができる。「bitfan CLUB」では、音楽、アート、ファッションなどのクリエイターから飲食店や企業などまで、誰でもすぐにファンクラブを開設し、月額有料会員や無料会員を募ることが可能だ。

具体的には、音楽、アート、ファッション、タレントファン、飲食、企業といった利用シーンを想定している。

使い方は、まずbitfan IDを登録する。次にサイトに必要な情報を設定。そうすると、自分のファンクラブが出来上がり、あとはコンテンツを投稿してファンを集めるだけである。

ファンの「情熱」が生み出す新しいビジネスモデル

筆者も音楽好きで、あるミュージシャンの熱烈なファンであるため、ファンの気持ちはよくわかる。そのアーティスト、クリエイターを応援したい、もっといい作品を生み出してほしい、と願う「情熱」は関係のない人からすると奇異にみえるほどだと思うが、その情熱が新たな経済を生むのだ。

「Ofuse-オフセ-」のようなファンベースのビジネスモデルは、そのファンの情熱があってこそ生まれたものだ。このようなサービスが広がり、ファンとクリエイターが両方にとって幸福な関係を築いていってもらいたいものだ。

img:PR TIMES

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