終身雇用という考えが改められようとしている現代社会では、副業や複数の仕事をこなす「パラレルワーク」という考え方が徐々に市民権を獲得し始めている。
その背景もあってか、副業に関するあらゆるマッチングサービスが誕生してきている。
優秀なデジタルマーケターの希望を叶える。複業支援型マッチングサービスKAIKOKU(カイコク)β版がリリース開始
広告代理事業などを運営する株式会社BLAMは、パラレルワーク支援サービス「KAIKOKU(カイコク)β版をリリースした。このサービスは複業したいデジタルマーケターと企業をマッチングするパラレルワーク(複業・副業)支援サービスだ。
人材不足が深刻化する中で、人々の働き方は多様化していき、1つの企業で働くことが少なくなってきている。そのような時代に対して敏感で、優秀なデジタルマーケターとマーケターを受け入れたい企業をマッチングするサービスがKAIKOKUだ。
KAIKOKUではマーケティング診断とビジネスタイプ診断を行うことで、それぞれのユーザーのスキルに合わせて市場価値を判断し、可視化できる。他の会社を検討しているユーザーとデジタルマーケターが不足している企業に対して有用なサービスとなっている。
実際に案件の募集は始まっており、年収が100万円増加した利用者もいるなど、スタートダッシュは好調のようだ。現在はβ版でマーケティングに特化しているが、今後は範囲を拡大していくようだ。
地方中小企業の人材不足を解決する。時間発注型人材マッチングサービス「relocal(リロカル)」
前述のKAIKOKUを始めとして副業を推進する動きは政府も支援しており、2018年1月に、厚生労働省が事業主向けに示した「モデル就業規則」では、「原則副業・兼業を認める方向」へと改定された。
そんな中、首都圏のプロ人材と地方の中小企業を「副業」などの形でマッチングさせるサービスも登場している。
ネクストレベル株式会社は、地方の中小企業に特化した新しい時間発注型求人サービス「relocal(リロカル)」をサービス開始した。首都圏で働く人材を時間単位で発注することができるマッチングサービスだ。
例えば18時から20時の時間で働きたい、依頼したい、というニーズを繋ぐような形だ。首都圏以上に人手不足が深刻な地方中小企業では多様化した働き方に注目し、地方求人の人材不足解決、中小企業の経済発展・活性につなげようという狙いだ。
人材不足と複業希望は上手にマッチングすることができるのか?
少子高齢化に伴い、人材不足が慢性化した一方で従来のような働き方が価値観と合わず、副業やフリーランスを検討しているビジネスパーソンが多いのではないだろうか。
副業というとやはりハードルも高いイメージや会社によっては禁止されているところも少なくない。しかし副業の解禁とともに、活動をサポートする情報や今回紹介したマッチングサービスも続々登場している。
“副業”が世間に浸透することにより、本来やりたかったことを仕事としてはじめるビジネスパーソンも増え、日本の経済活動にいい影響を与えてくれることを期待したい。