昨今、ユニフォーム事業はアパレル業界の中でも注目を集めている。その背景は、ユニフォーム市場の伸びや、従業員満足度に繋がる、新しい形としての期待が高まっているからだ。

そのような背景もあってか、『合同会社DMM.com』が、企業向けオリジナルユニフォーム制作サービス「DMM uni(ユニ)」を2018年8月23日に開始した。

DMM.comがユニフォーム事業に参入。 「DMM uni」はユニフォーム業界を変えるのか

DMM uniは、著名デザイナーによる「洗練されたデザイン」「機能性の良さ」を兼ね備えたオリジナルユニフォームを独自フローによって低価格で提供するというものである。サービス開始時に、「小野 原誠」「吉井 秀雄」「島中 由希」の3人が手がけたデザインを発表した。

日本のユニフォーム市場は、5,000億円産業と言われており、増加傾向にある。加えて、ユニフォームは「従業員満足の向上」、「採用促進ツールとしての役割」を担っている。また、企業ブランディングの要素として、高いデザイン力、機能性が求められており、現在はアパレル業界の複雑化が原因で、一部の大手企業以外が手を出しにくい状態にある。この状況を改善するために、DMMは参入を決定した。

今までにない、「高品質」「低価格」「ハイデザイン」の実現へ

DMMuniは、ユニフォーム業界で実績のある企業と提携することにより、問屋・販売代理店を介さずに、独自の流通ルートを確立した。これにより、適正価格での提供が実現可能となった。

デザインは、『アパレルブランドmotonari ono』のデザイナー小野原誠などの著名デザイナーと提携し、高いデザイン性のあるユニフォームを制作可能となった。

「想いを紡ぐ」をコンセプトとし、企業ごとのサービス、従業員や顧客に対する想いをデザインで形にし、企業の問題を機能性により解決していきたいと述べている。

アパレル業界の流通ルートは変化してきている

従来のアパレル商品の流通ルートは、消費者のもとに衣服が届くまでに、問屋・販売代理店を介することが多かった。

しかしSNS の普及に伴い、影響力やECショップに関する知識がある人ならば、販売代理店を介さずにダイレクトに商品を販売できる時代になった。これからの時代は、問屋・販売代理店は、単に商品を仕入れて販売するというだけでは生き残ってはいけなくなるだろう。

アパレル業界の流通ルートが、完全に変化する前に何らかの手を打たないといけないのはいうまでもない。

img:PR TIMES