ドラックストアでもメンズ向けのエステやスキンケア商品も数多く販売されている。
また時代はその先を行き、今では化粧も性別を問わず市場が広がっている。美容意識の高まりは何も女性だけではなさそうだ。
男性の美容意識を調査。8割以上の男性が自分の外見に悩みを持っている事が判明
男性にも外見の悩みを抱えている人が多い。実際に美容サービスやスキンケアについて利用している15歳~49歳までの男性1,000人に調査をおこなった。
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その結果として、まず8割以上の男性が自分の外見に悩みを持っていることが判明。最多の悩みについては以下の結果となった。
- 「汗(をかきやすい)」(36%)
- 「歯の黄ばみ」(26%)
- 「ニキビ・ニキビ跡」(25%)
- 「顔の毛」(25%)
- 「体毛の濃さ・薄さ」(21%)
次に使用しているスキンケア用品については以下の結果となった。
- 「化粧水・クリーム」(37%)
- 「リップクリーム」(26%)
- 「ニキビケア・毛穴ケア用品」(12%)
- 「ボディクリーム・ボディローション」(12%)
- 「UVケア用品」(11%)
発汗は生理現象なのでやむをえないが、汗による不快臭やベタつきなどは自分だけではなく周囲にも悪影響を及ぼすため、悩む人が多いのだろう。
また肌のコンディションは印象を大きく左右する面があるため、これらを補う化粧水やニキビケアなどの使用傾向が多いことが調査結果からわかる。
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また、自ら購入して使用している人は男性の57%で、年代別に分けると10代が69%、20代が58%、30代が60%、40代が50%と、10代が最多で7割にのぼっている。若年層を中心に清潔さと同時に美容意識も浸透してきているのかもしれない。
また美容系サービスについて尋ねるとこれに関しては全体の31%という結果になった。全体のスコアとしてはあまり高くは無いが、項目別に見ると「歯石とり・ホワイトニング・矯正歯科など」が13%で外見の悩みに沿った美容サービスを使用していることが伺える。
その後には「ヘアカラー」10%、「ヘアートリートメント」7%、「パーマ」4%といった“ヘアー系”のサービスのほか、4番目には「眉毛のケア」6%が続いた。なおこれらの利用者が半年間で費やした平均価格は25,643円となっている。
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次に今後利用してみたいサービスについては様々な回答が得られたが、中でも高いのが10代の脱毛については27.6%と高い結果となった。
すね毛やヒゲなど体毛が濃くなる人も多く、毎日剃るのも面倒になることもあるため、脱毛をしたいと考える人も増えてきたのだろう。
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美容に関する情報はどの世代もテレビ番組」と「インターネット上のニュースや情報サイト」から収集しており、SNSでの美容情報は10代が26%であったが、年代が上がるごとに減少傾向にあるようだ。
10代は「同性の友人・知人」の情報も2割弱が参考にしており、SNSや友人といった“クチコミ”に近い情報をもとにしていると考えられる。
「化粧=女性だけのもの」は時代遅れ。世界中で全ての性に向けた化粧品が続々登場
調査の結果より男性の美容意識は高い傾向にあることが伺える。
世界では男性に向けた化粧品が続々登場しており、米国の調査会社Coresight Researchによると、男性向けのスキンケア商品の市場規模は2020年までに6.6兆円にまで伸びる見込みとしている。
また、アメリカで行われた大規模な美容フェスティバル「ビューティーコン」では、ジェンダーフルイドやトランスジェンダーもターゲット消費者として捉えられるなど、従来の認識は改められてきているようだ。
男性向けのコスメ市場自体は新しいものではなく、10年前から存在していた。しかし、市場の中心商品はクマ隠し用のコンシーラーなどの「基礎化粧品」寄りのアイテムが中心であった。
最近では、マスカラやアイライナーなど「男性が自分をより美しくみせる」ためのアイテムの人気が加熱してきている。Youtubeなどの動画チャネルでは、男性向けのメイクアップ講座も多数配信され、アイテムやノウハウに関する情報にもアクセスしやすくなっている。
美容意識は自己表現の一種。対象は全ての性に
最近ではトランスジェンダーなど様々な性が認知されるようになってきている。一方で美容意識は一種の自己表現をするための手段として確立してきている。
男性の美容意識は今後ますます高まり、それに伴った市場の形成も行われていくはずだ。
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<参照元>
男性の美容意識を調査。外見の悩みは?スキンケア用品、美容系サービスは利用している?
市場調査メディア ホノテ by Macromill