「所有」から「共有」へと世の中の価値観が変化している。これに伴い、さまざまな分野でシェアリングサービスやマッチングサービスが登場し、それは、ユーザーが持つ「スキル」にまで及んでいる。
リノフト株式会社が9月にリリースする自分の好きなこと、得意なことを世の中へ発信したい人のための質問・相談アプリ「TalkLink」もスキルシェアサービスといえる。
今回は「TalkLink」を中心にスキルシェアサービスの動向をみていく。
「すぐその場で」通話して相談することができるアプリ
「TalkLink」は何か知りたい・聞きたいと思っている人が、そのことをアピール・発信したいと思う人に、すぐその場で通話して相談することができるアプリだ。つまり、知識のマッチングに特化したCtoCサービスである。
もちろん、スキルを活かして質問に答えるだけでなく、自らが知りたいことをいつでもアプリ内の他のユーザに聞くこともできる。
発信できる分野としては、勉強・語学・IT相談・芸術・文学・ゲーム・プログラミング・金融・スポーツ・雑談・資格・健康などの幅広い分野を対象としている。これらは、通話を通じていつでも情報を伝えることができる。
基本的にアプリ内の通話で完結しているため、わざわざ日時・場所を調整する必要もなく、手軽に始めることができる。アプリには、「音声通話」に加え、「ビデオ通話」「画面共有」もできるのでさまざまなシーンで利用可能だ。
質問に「応える」人は、自分の得意な分野に登録し、自ら報酬を決めることにより、通話に応じて報酬を受け取ることができる。報酬を無料に設定することもでき、気軽な会話アプリとしても利用可能である。
知識のマッチングに特化したCtoCサービスの数々
スキルシェアサービスで先行するものとしては、メルカリの語学学習・習い事などのスキルや、個人が持っている知識のマッチングサービス「teacha(ティーチャ)」がある。
これは、フリマアプリ「メルカリ」の姉妹アプリとして開発されたもので、語学学習・習い事などのスキルや、個人が持っている知識のマッチングに特化したCtoCサービスだ。
語学・プログラミング・資格取得・料理・音楽・スポーツ/アウトドア・ハンドメイドなどを対象分野としており、1時間単位の利用で誰でも自分の得意なことや知識を簡単に人に教えることができるという。このように興味のある内容を気軽に学ぶことができる。
また、知識・スキル・経験を売り買いできるフリーマーケットである「ココナラ」というサービスもある。
これは、低価格、高安全、匿名という3つの特徴を持ち、コピーライター、イラストレーター、占い師などが自身のアイデアや知識を商材としている。基本的にやり取りは匿名であるため、ユーザー、出店者、両者のハードルは低く、多くのユーザーが利用しているという。
さらに、「参加型生放送」で毎日授業を開講している「Schoo(スクー)」というサービスもある。
これは、会員登録するだけで無料で生放送授業が受けられるというもの。参加型の生放送授業と、4,600本以上の動画教材で「仕事に活きる」知識・スキル・考え方を学べるサービスだ。講師は、業界大手企業や専門領域の第一線で活躍するプロが登壇しており、PCやスマホからいつでもどこでも受講できる。
大きく変わる「知識」の深め方
「TalkLink」は「すぐその場で」通話して相談することができる。しかも、基本的にアプリ内の通話ですべての操作が完結するという利便性は大きい。
これまで、「知識」を深めるということは、実対面で人から教えてもらう(授業や講義など)、あるいは本やメディアなどで学習するなど手間や時間がかかることであった。それが、大きく変わろうとしている。
img:PR TIMES