今のビジネスパーソンは「仕事のやりがい」をどう思う?男女でその理由に大きな違いが

「働き方改革」という概念が浸透し、働き方に対する柔軟性や多様性をもつミレニアル世代がビジネスパーソンとしての人口が増加するに伴い、仕事に対する「やりがい」、あるいは「楽しみ方」が重視されるようになってきた。

もはや、お金のために自分を騙して働く時代というものは終わりにさしかかったようにみえる。

人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社は、同社が運営する「入社後」までを見据えた総合求人・転職支援サービス『エン転職』上で、ユーザーを対象に「仕事のやりがいと楽しみ方」についてアンケートを実施し9,297名から回答を得た。その結果、96%は「仕事にやりがいは必要」と回答したという。

仕事のやりがいは96%が「必要」。理由は「充実するから」

この調査概要は、インターネットによるアンケートによるもので、調査期間は2018年6月27日~7月29日。調査対象は『エン転職』の利用者で、有効回答数は9,297名だった。

まず、「仕事において、やりがいは必要だと思いますか?」と聞いたところ、96%が「必要だと思う」と回答した。その理由のトップ3が以下になる。

男女別に比較すると、男性よりも女性は「自分の存在価値を感じるから」の割合が多かった(男性:41%、女性:49%)。また、「毎日の出社が楽しくなるから」(同:35%、46%)、「仕事に費やす時間が長いから」(同:14%、23%)との回答の割合が高くなっている。

これらの結果から、女性は男性より、より自分を大切にする傾向にあることがわかる。

また、「仕事において、やりがいを感じることはなんですか?」と聞いたところ、

  1. 「お礼や感謝の言葉をもらうこと」 62%
  2. 「仕事の成果を認められること」 56%
  3. 「目標を達成すること」 50%

という結果になった。

男女別に比較し、女性の回答が男性より10ポイント以上高かったのは以下になる。

この結果から、男性は大きな裁量権や新たな仕事への挑戦を重視し、女性は仕事においてよりも、成長感や肯定感を感じられるかを重視していることが見受けられる。男性と女性の指向の違いが大きく出る結果となった。

この上位2つの回答者に具体的なエピソードを聞いた。「お礼や感謝の言葉をもらうこと」との回答者は以下のような感想を述べた。

また、「仕事の成果を認められること」との回答者は以下のように述べた。

これらエピソードからも、男性は新たな仕事への挑戦を重視し、女性は、成長感や肯定感を感じられるかを重視していることがみてとれる。

仕事を楽しむには人間関係が大切

次いで、「仕事を楽しむ上で工夫をしていますか?」と聞くと、77%が「工夫をしている」と回答した。そして、「工夫をしている」との回答者に「工夫をしていることは何ですか?」と質問すると男性と女性では以下のようになっている。

男性の回答でもっとも多い「いろいろな人と関わりを持つ」との回答者に具体的なエピソードを聞くと以下のような声が挙がった。

また、女性の回答でもっとも多い「人間関係を良くする」との回答者にも具体的なエピソード聞くとこのような感想が挙がった。

これらの結果から、男性も女性も仕事を楽しむうえで、「人間関係」を最も重視していることがわかる。

働くうえで避けて通れない人とのかかわり

今回の調査から、仕事のやりがいについては、男女に大きな指向の違いがあることがわかった。ただし、両者に共通しているのは「人」を重視している点である。これは、働くうえで最も重要である。

今後、さまざまな形態の働き方が登場してくると思われるが、どのような形態でも人とのかかわりは避けては通れないようだ。

img:@Press

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