日本では2001年のBSE(狂牛病)問題を皮切りに、製品の安全性が一層強く問われるようになった。それ以降トレーサビリティーの重要性は食品だけでなく多方面へ広がりをみせており、特にミレニアル世代は製造過程などに関心が高い。今後その世代が消費の主体となることもあり、商品の透明性が重要視されることが予測される。
そのような背景から、1995年より20年以上にわたって、世界各地から厳選したオーガニックコットンを直輸入し、国内の提携工場で高品質な生地を製造している会社が、新サービス「Journey of Organic Cotton」の提供を開始する運びとなった。
使用されたコットンの栽培地から最終的の段階までを透明化
オーガニックコットンを使用したオリジナルの生地について、使用されたコットンの栽培地から最終的に生地に至るまでの、全ての製造過程を明らかにし、完璧なトレーサビリティーを提供していく。
同社より無償で提供される「バーチャルトラベルチケット」を衣服や雑貨などの布製品につけることで利用できる。タグに印字されたQRコードをスマートフォンで読み込むことで専用のウェブサイトに接続され、生産地、製造地、製造過程などを手軽に閲覧することができる。
造り手の顔が見えることによる安全・安心化
近年、技術が進歩するにつれ、あらゆる物事が機械化してきている。その中で消費者に売り出していく商品はより安心・安全なものが売れていくことであろう。そのため造り手の実際の顔や情報がみえることは、消費者が商品を選ぶ大事な一つの基準として確立されていくのではないだろうか。
今後は工業製品や電化製品など、あらゆる分野の流通において、トレーサビリティの確保がスタンダードな取り組みになることが予測される。これにより生産地の偽造問題や製品の安全面などが改善され、より快適に商品を利用できることだろう。
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