昨今、モノを買取り、再販し利益を生み出す“二次流通”のビジネスがインターネットで増加している。特に目立つのは、米国のスニーカーのマーケットプレイス「StockX」などのサービスがマニアの中で人気を集めていることだ。しかし、二次流通には大きな問題が潜んでいる。

それは、個人間取引による不本意な値下げ交渉、本物と偽っての偽物取引、などの問題である。今回、これらの問題を解決すべく株式会社Premaは、二次流通市場で売買されるスニーカー、ストリートウェアに特化したマーケットプレイス「PremaX」の事前登録フォームを公開した。

値段交渉、真偽問題などさまざまな問題を解決

株式会社Premaは二次流通市場における前述のような問題を解決すべく、以下の項目をコンセプトに設定し、サービスをリリースする。

  1. 二次流通市場におけるリアルタイムな相場価格の明示

    二次流通市場においての価格の値動きが、リアルタイムに表示出来る。このコンテンツにより、買い手と売り手に損のない取引を可能にする。
  2. 交渉のないスムーズな取引によるマッチング

    このサービスでは、売り手による出品価格のリクエストを受け付け、買い手には購入したい価格のリクエストを受け付ける。それにより、同じ価格、同じサイズの条件を満たせばマッチングできる仕組みである。つまり、不本意な値下げ交渉などの問題を改善できるという。
  3. 鑑定士による精度の高い真贋判定

    二次流通市場で取引された商品(スニーカー、ストリートウェア)を真贋判定するにあたり、同社では、鑑定士による精度の高い判定を実施することで本物であることを担保する。また、売り手と買い手が直接取引するのではなく、同社が仲介することで匿名性も確保できる。

このサービスは、8月中旬にリリースを予定している。

チケット転売の問題を解決する「リコチケ」の機能

二次流通取引の問題はこれまでも取り沙汰されてきた。中でもチケットのインターネット上での転売には、多くの問題がひそんでいる。

最大の問題は、買い占めにより価格が不当に高く釣り上げられること。価格が不当に上がると、本当に欲しいファンが手に入れられなくなる。ファンはチケットを高い値段で購入すると、会場でグッズの購入ができなくなってしまうからだ。

また、転売サイトでは、偽造チケットが売られることもあり、犯罪の温床になることもある。

これらの問題を解決を目的としたサービスが、シールドバリュー株式会社が運営している新型のチケットプラットフォーム「リコチケ」だ。

「リコチケ」は音楽ライブ・劇場・クラブイベントなど、大小あらゆる興行のチケッティングを総合的にサポートするプラットフォームだ。キャンセル・再販・譲渡が可能なサービス設計で、一次流通(販売)と二次流通(譲渡)を包括的に取り扱う。「チケット転売問題」を解決し、興行主・アーティスト・ユーザーの全員のベネフィットを実現する。

「リコチケ」では、会員登録すると同行者を含め、最大5枚までチケットを購入できる。購入時には、同行者全員の氏名の登録が必要で、公演当日、には、身分証により本人確認を行う。

さらに、「チケット転売問題」に対応する機能がいくつかある。まず、「キャンセル機能」がある。券面にある専用のQRコードを読み取ることで、予め興行主によって決められた金額が返還される。キャンセルされたチケットは、即時に「リコチケ」内で「リセール(再販)」される。ユーザーの都合で不要になったチケットの、不当な転売行為の抑制を実現した。

「リコチケ」内の「マッチング機能」により、チケットを購入した会員は、第三者へ販売譲渡することも可能だ。チケットに付属して送付される“Overwrite Card”上の、専用のQRコードをスマホで読み取ることで出品する。プラットフォーム内なので、取引が安全だ。

二次流通市場の健全な成長に一石を投じる

二次流通ビジネスは、不要なものを持つ人と必要な人とを結びつける、マッチングサービスだ。インターネットが進化し、モノへの価値観が「所有」から「シェア」に変化しつつある現代においては、普及して当然のビジネスだ。

今回の「PremaX」が二次流通市場の健全な成長に一石を投じることを期待する。

img:PR TIMES