ミレニアル世代にモノを売るには“SNSマーケティング”が鍵。InstagramのShopNowに関する調査結果

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Instagramでは国内でも多数のフォロワーを抱えるユーザー、通称「インスタグラマー」がひしめき合っており、彼らの投稿による経済効果が注目を集めている。

そんな中、Instagramを起点にした新しいショッピング機能が登場したが、今回この機能をサポートする株式会社マージェリックが、Instagramの新しいショッピング機能や、Instagramを含めたSNSのショッピングへの影響についてアンケートを実施した。

Instagram利用者の約半数が、新しくリリースされた「ショッピング機能(ShopNow)」を知っている

Instagramでは2018年6月に、タイムラインに掲載された写真より、洋服をはじめとした商品を購入できる新機能「ショッピング機能(ShopNow)」を導入している。

そして今回、この機能の運用サポートを任されているマージェリックが、本機能のユーザーの認知度・使用状況を調査すべく、10代~35歳の女性を対象に調査を実施した。この結果から、InstagramのようなSNSが、ユーザーの購買活動にどう影響するかがわかる。

まず、ショッピング機能(ShopNow)はリリース後それほど時間がたっていないにもかかわらず、実にInstagram利用者の約半数(44.5%)がこの機能を知っていることがわかった。

さらに本機能を「すでに使ったことがある」と回答した人は16.9%、「使ったことがないが今後使ってみたい」と回答した人が47.5%という結果となった。多くのユーザーがショッピング機能(ShopNow)に強い興味を持っていると想定される。

利用者の約半数がInstagramを見て商品購入をし、そのうち約7割が衝動買いの経験もあり

同調査では、Instagramをみて、何かしらの商品を購入したことがあるかについてもアンケートをとっている。その結果、「ある」と答えたのは全体の45.8%で、さらにInstagramの投稿をみて衝動買いしたことがあるかの問いには、そのうちの70.7%が「ある」と答えた。このことから、Instagramがユーザーの購買行動に大きく影響することがわかる。

なお、「Instagramの投稿を見て購入したことがある、もしくは購入したいもの」との問いには、洋服や化粧品、靴といったファッショングッズが多かった一方で、食品や飲料のような、いわゆる「インスタ映え」しそうな商材も多くあがっていた。

SNSを起点として実店舗やECサイトで商品を購入するユーザーも増加

最近の買い物スタイルについてヒアリングしたところ、ネットショッピングすることが増えた・多いという回答や、フリマアプリを利用しているという回答が多かった。さらにSNSをチェックしてから実店舗やECサイトで購入するとのユーザーが増えていることに加え、SNSで有名人を参考にしているとの声や、ハッシュタグを確認して購入するものを決めたりしている、との声もあがっている。

これらの結果から、SNSが起点となり購買活動が発生していることがわかる。

ネットショップでのショッピングは慎重に行い、フリマアプリ利用者も増加

普段の買い物で工夫していることについて聞いたところ、複数のサイトで値段を比較してから買うという意見や、本当に必要か考えてから買うという意見が多かった。ネットショップでの買い物は手軽だが、このように慎重に行っているユーザーの傾向がみられる。

さらには欲しいものがあった際に、フリマアプリを検索するという意見やフリマアプリで売ることを前提に購入し、きれいに使用するという意見も多いため、フリマアプリがユーザーにその売買ともに浸透していることがわかる。フリマアプリによって、オンラインでのユーザーの購買活動の幅や商品に対するアクションの変化が広がっているようだ。

これから主な消費者となるミレニアル世代の購買行動にSNSが大きく影響


多感な10代からスマホやSNSの利用が当たり前に生活の中に存在する「ミレニアル世代」において、SNSが消費行動にどう影響しているか調査した結果もある。これは、株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメントが日本・中国・アメリカ・ドイツを対象として実施したものだ。

この調査の結果、ミレニアル世代が「SNSで話題になったモノをよく買う」ことが多いことがわかった。これからの消費者のなかでも大きな割合をしめるミレニアル世代が、SNSに影響され、購買活動に至るという傾向は当然の結果かもしれない。

同調査では、対象の4カ国全てで、女性より男性の方がSNSに触発されてモノを買う割合が多いこともわかっている。またSNSへ購入した商品の感想を載せ、それに触発され、他の誰かがモノを買うというサイクルもみられた。これらの結果は、企業の今後のマーケティングの参考にもなるだろう。

SNSはマーケティングの主役へ躍り出るか

今回紹介した2つの調査では、SNSがユーザーの購買活動に大きな影響があることがわかった。リリースされて間もないInstagramのショッピング機能(ShopNow)についても、すでに多くのユーザーに認知されており、熱い視線を浴びている。また、今後の消費活動の中心となるであろうミレニアル世代は、SNSをきっかけとして商品を購入していることもわかっている。

SNSは以前のテレビCMや雑誌広告のように、現在マーケティングの花形として注目され、企業が大きく投資をするという実情がすでにある。おそらくその投資額は増加の一途をたどると予測され、今後その動きはTik Tokなどの新興のSNSにも波及していくことだろう。

img:PR TIMES

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