スマホやPCの普及によりデジタル機器やそれに付随したサービスの発展が著しい成長を遂げている。またユーザーの購買行動は実店舗からEコマースに遷移しつつあり、ユーザーの購買行動は時代とともに変化している。
ITがもたらした変革は私たちの生活に浸透し、今より高いレベルへの進展が求められている。しかし、そういった時代の流れ対し、多くの企業がデジタルトランスフォーメーションに苦戦しているのだ。
キャップジェミニのデジタル・トランスフォーメーション・インスティテュートが今回新しくリリースしたレポートによると、企業のカスタマーエクスペリエンスは進化している一方で、バックエンドのオペレーションのデジタルトランスフォーメーションで苦戦していることが明らかになった。さらに、同企業の従業員間のコミュニケーションを図るための強力なデジタル文化を創り出すことに、大半の企業が失敗しつつあることも指摘している。
また、調査の結果、2021年までに2兆ドルを超えるデジタルトランスフォーメーションへの巨額な投資があると予想されているにもかかわらず、適切なリーダーシップ能力が備わっていると感じる企業は、6年前よりも少なくなっている。それに伴い、トランスフォーメーションを進展させる適切なデジタル能力についても「備わっている」と感じる企業は、いまだ半数に及ばないと警鐘を鳴らしている。
デジタルトランスフォーメーションとカスタマーエクスペリエンスの関係値
企業は消費者にモバイルチャンネルを使用し、製品やサービスを販売するなどしてカスタマーエクスペリエンスを優先させており、企業の従業員に対して市場や顧客に関する知識の向上もさせている。
一方で、多くの企業は従業員が期待する「従業員同士のデジタル的コラボレーション」ができるツールなどの能力を提供していない状況に陥っている。
デジタルトランスフォーメーション成功へのカギは
目まぐるしく変化を続けている時代の中で、企業においてもITを活用したデジタルトランスフォーメーションは必要不可欠である。
今後企業のデジタルトランスフォーメーションが前進し成功していくためには、カスタマーエクスペリエンスだけでなく、IoTデバイスなどを駆使しした「デジタル能力」や、社内に「デジタル文化」を創造することができるリーダーが必要であろう。
この2つが揃った時、デジタルトランスフォーメーションが確立され、ビジネスをスケールさせていけるのではないだろうか。
img:PR TIMES