今の時代は、保有することよりもシェアすることがトレンドになりつつある。そしてこれはトレンドだけではとどまらず、シェアすることが今後の主流になっていくことが考えられる。
シェアリングサービスにも多くのサービスが存在しており、駐車場から配達、シッターにいたるまでその形態はさまざまだ。
その中でも注目を集めているのがスキルシェアだ。これは、個人のスキルや経験を使って誰でも新しい働き方ができるというもの。各社が続々とサービスをリリースしており、多様なサービスが乱立している状況だ。
これを受け、海外在住日本人によるタウン・コンシェルジュサービス「トラベロコ」を運営する株式会社トラベロコは、国内外の主要なスキルシェアサービスをまとめたカオスマップを公開した。
スキルを教えたい人と学びたい人をマッチング
スキルシェアサービスとは、自分が得意とするスキルや知識を個人間(C2C)で提供し合えるというサービスだ。たとえば、自分が得意とするスキルをWEB上に掲載する(受講料は自由に設定できる)。すると、そのスキルを必要とし、学びたい人とマッチングしてくれるというもの。
具体的なサービスとしては、メルカリの「teacha(ティーチャ)」がある。これは、語学やプログラミング、料理、スポーツなどの幅広い領域で個人が、1時間単位でスキルをシェアできる。
また、2011年リリースの「サイタ」、2012年リリースの「ストアカ」がありいずれもユーザー数を順調に伸ばしているという。
このサービスは、教える側、学ぶ側ともにメリットがある。教える側にとっては、自分のスキルでお金を稼ぐことができるほか、そのスキルのブラッシュアップにもつながる。一方、学ぶ側にとっては、安価で手軽に学ぶことができるのだ。
このため、各サービスとも人気で、講師側の登録やユーザー数も増えているという。
国内外のスキルシェアサービスを整理したカオスマップ
トラベロコでは、このように盛り上がりを見せるスキルシェアサービスについて、これからサービスを利用したい個人や事業者にとってサービスの理解と利用を促進する目的で、国内外のスキルシェアサービスを整理したカオスマップを作成した。
マップは、クラウドソーシング、専門、タスク、生活、総合学習、勉強、海外といった分野に分かれており、それぞれの分野の中での代表的なサービスのロゴが書き込まれている。
マップのフルサイズのPDFファイルはこちらから
トラベロコは世界165カ国1955都市在住の日本人25,000人が登録する、日本最大級の日本人向け海外プラットフォームサービス「トラベロコ」を運営している。
サービス利用者は、海外旅行先での街案内やショッピング通訳、レストラン予約など現地在住者(ロコ)に直接依頼し、サービス提供を受けられる。
また、最近では法人利用も増えており、現地視察のアテンド、展示会での通訳、ビジネス商談サポートなど、企業の海外進出支援のツールとしてもトラベロコが活用されているという。
プロフェッショナルと企業をつなぐサービスも
以前、AMPでも紹介したが、類似のサービスとして「プロの副業」がある。これは、C2Cではなく、プロフェッショナルスキルで働きたい人材と、即戦力を求める企業を「副業」を通して繋ぐサービスだ。
「プロの副業」が考える副業とはちょっとした小遣い稼ぎではなく、あくまでプロフェッショナルスキルを持った人材が、複数の会社やプロジェクトに参画し、さらにスキルを磨いていくという就業モデルを指す。
このスキルアップのサイクルを、副業を通して何度も循環させていくことで、さらなる自己成長を遂げた人材を量産し、企業や社会にとって必要とされる人材を増やしていくことが目的だ。
個人の多様な働き方が日本でも求められる時代に
近年、政府による働き方改革やフリーランス、リモートワークなどの普及による個人の多様な働き方が日本でも求められる時代になってきている。
シェアリングサービスは、その新しい働き方を提供するものとして普及が進んでいる。これまでのように、何かを学ぶときは時間とお金をかけて、スクールに通うのではなく、ネット上で個人から手軽に自分の欲しいスキルを学べるという時代になった。
シェアリングサービスは果たして、今後どんなサービスが現れ、どう変化していくのだろか。
img: PR TIMES