専門性の高い情報を“質問”と“回答”で構築。インセンティブも発生する「稼げるQ&Aアプリ」

何か情報を知りたいと思った時、それを解決する方法は圧倒的にインターネットでの「検索」という方法になるだろう。しかしネットには情報が溢れており、その真偽のほどはあまり確かではなく、情報の提供元の信頼性によって判断するしかないかもしれない。

では、ユーザーの疑問について、専門家が答えてくれるスマホアプリがあったらどうだろうか。しかも、インセンティブまでもらえるとしたら。

株式会社ストライドは、専門家に聞ける、稼げるQ&Aアプリ「Sophia(ソフィア)」のサービスを開始した。

質問の閲覧数が多いほど換金可能なコインのボーナスが発生

Sophia(ソフィア)は、主にビジネスにおいて専門性を持つ識者に質問をしつつ、その質問が皆の役に立てばインセンティブが返ってくるというスマホアプリだ。最初はiOSアプリのみの提供となり、サービスの仕組みは中国の知乎などに導入されている盗み聴きモデルを参考にしているという。

Sophia(ソフィア)誕生の背景は、「ネット上で正確な情報を得ることが困難」なことへの課題感からのようだ。同社代表の舘俊男氏は前職でSEOを担当していた際、専門性の高い人からの情報でなければ、正確な情報を取得することができず、ネットの情報への信頼性に課題を感じていた。その課題を解決するため今回のSophiaの誕生にいったという。

使い方は、ストアからアプリをダウンロードする。そして、質問し、回答をもらい、インセンティブをもらうという単純なものである。

このインセンティブとは、質問の閲覧数が多いほど質問者と回答者それぞれに換金可能なコインのボーナスが発生する。コインは簡単に確認、換金することができる。

同社では、以下のシーンでの使用を想定している。

中国には知乎、アメリカにはQuoraといった、知識プラットフォームに近いユニコーン企業がそれぞれ存在している。特に知乎はフィードだけでなく、ライブ講義や有料Q&A、電子書籍などそれだけで情報取得が完結し、知のTaobaoとも呼ばれていという。

しかし日本において、情報取得のチャネルは現状激しく分散している。今後はこのサービス一つで情報取得が完結するようなプラットフォームを目指して行く方針だ。

twitter上で利用できる匿名型の質問サービスも

形は違うが、質問と回答という切り口だと「Peing – 質問箱」というサービスもある。

「Peing – 質問箱」は株式会社ジラフが2017年12月に買収したtwitter上で利用できる匿名型の質問サービス。英語版のサービス提供はすでに開始されており、アメリカやイギリス、香港など既に40カ国以上のユーザーが利用している。2017年11月にサービスをリリースして間もなく、月間2億PVの巨大サービスへと急成長を遂げているという。

煩雑な会員登録は不要となっており、twitterアカウントの登録後スムーズに利用することができる。

匿名の質問に回答するには

匿名で質問するには

ジラフはこれまでも買取価格比較サイト「ヒカカク!」やスマホ特化型フリマ「スマホのマーケット」などを提供しており、2017年12月にPeingを買収した。2017年11月に日本でリリースされたPeing-質問箱-は、元々はせせり氏という日本人によって開発・運営されていたサービスだったが、ジラフは国内のみならずグローバルな展開を狙う。

まずは英語版を公開したが、アジア展開への布石としてまずは既に利用者の多いアジア・中国圏のユーザーに向けて中国語版・繁体字版を公開したという。

日本でどこまで浸透するか

Sophiaが魅力的なのは、質問ができるというばかりではなく、そこにインセンティブが発生するという点だ。

中国やアメリカでは、こうした知識プラットフォームはすでに存在しているが、日本ではまだまだ難しい状況だという。Sophiaがインセンティブを武器にどこまで浸透できるか、期待したい。

img: PR TIMES , Peing Twitter

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