私たちの生活はテクノロジーの進化によって、日進月歩で変化している。生活スタイルやコミュニケーションはいうまでもなく、それは子供たちの学習においても同じことがいえるだろう。
従来、学校の授業以外での学習方法といえば、そろばん塾や通信教育といったものが王道だったが、現在では約6割以上の子供がスマートフォンやタブレットを使って学習しているという状況がある。
このたび、e-ラーニングに関するさまざまなコンテンツを提供するイー・ラーニング研究所が、子供を持つ20代~50代の親を対象に「子どもの生活に関するアンケート」を実施した。調査結果からは、子供の学校の授業外の学習や放課後の過ごし方についての実態が浮き彫りとなっている。
スマートフォン・タブレットを持っている子どもは約8割
「スマートフォン・タブレットを子供に持たせているか」という問の回答から、約8割の子供がスマートフォン・タブレットを持っていることがわかった。
「持ち始めた時期」についても、約4割が小学生以下でスマートフォンを持ち始めていることがわかり、今の子供は早い時期からスマートフォン・タブレットを利用しているという実態が読み取れる。
スマートフォン・タブレットを使って学習している子どもは6割
「子供がスマートフォン・タブレットを使って学習することがあるか」という問からは、約6割の子供がスマートフォン・タブレットを使って学習していることがわかった。
スマートフォンを使った学習方法については、もっとも多かった回答が「調べ物や情報収集」、次いで「勉強用アプリ」「翻訳など辞書を使う」と続く。
放課後の過ごし方、第1位は「習い事」
「子供は放課後に何をして過ごすか」という問では、もっとも多かった回答が「習い事」、次いで「友人と遊ぶ」「部活動」となっている。
学校の授業を補うために放課後の時間を英会話スクールや学習塾に当てる子供も多いようだ。
回答のなかでもっとも少ない自宅学習について、「子供の自宅での1日の平均学習時間」という問では、約半数の子供が平均30分~1時間の自宅学習をしていることがわかった。
「学校の授業だけでは不十分」に7割、補強策として「学習アプリ」に注目が集まる
「子供の学習は学校の授業だけで十分だと思うか」という問では、「そう思わない」「あまりそう思わない」に回答が集中し、約7割が学校の授業だけでは不十分と答えている現状が浮き彫りとなった。
また、「学校の授業を補うために必要だと思うサービスは何か」という問では、第1位が「学習アプリ」、第2位が「英会話スクール」、第3位が「学習塾」という結果となり、「学習アプリ」への期待度の高さが伺える結果となっている。
約4割の子供が小学生以前からスマホ・タブレットを持ち始めている現状を考えると、今後「学習アプリ」を使用した学習は当たり前のものになっていくことが予想される。
空き時間のスマホ・タブレットでも効率的な学習を
今回の調査によって、約6割もの学生がスマホやタブレットを学習に利用していることが明らかとなったが、動画共有サービスで授業動画を視聴する、翻訳サイトを辞書代わりにするなど、利用状況はさまざまで、必要な学習情報を一括して提供するサービスはまだ見受けられない。
今の子供たちはいうまでもなくデジタルネイティブの世代であり、これからの学習方法は学校教育もデジタル化していくだろうし、その補強として「学習アプリ」を使用することが当たり前となっていくだろう。親となる世代もミレニアル世代が中心となっていくため、その普及の加速度は今の比ではないはずだ。
学校で教わるだけでは足りない部分をアプリで補う。その文化が根付くことで、今後の子供たちの学習意欲の向上はもちろん、よりグローバルな環境に身を置く世代が、世界と対等に向き合えるきっかけづくりの一助になることを期待したい。
img :PR TIMES