ランサーズやクラウドワークスのようなクラウドソーシングといった働き方が普通になってきている現在、フリーランスの数が増え、プロフェッショナルな人材を場面場面で起用するため、その都度アサインするという仕事形態も当たり前になってきている。
この変化に伴い「副業」を営む人口も増えてきている。株式会社ホールハートでは、こうした状況を受け、プロフェッショナル人材の副業紹介サービス「プロの副業」(通称:プロフク)を開始した。
あくまでも「プロ」向けにこだわったサービス
このサービスは、プロフェッショナルスキルで働きたい人材と、即戦力を求める企業を「副業」を通して繋ぐサービスだ。
働き手一人一人のライフスタイルに合わせ、「週1」や「月1」から仕事を提供する。
「プロの副業」が考えると副業とは、ちょっとした小遣い稼ぎではなく、あくまでプロフェッショナルスキルを持った人材が、複数の会社やプロジェクトに参画し、さらにスキルを磨いていくという就業モデルを指す。
このスキルアップのサイクルを、副業を通して何度も循環させていくことで、さらなる自己成長を遂げた人材を量産し、企業や社会にとって必要とされる人材を増やして行きたいと考えているという。
「プロの副業」では、このようにあくまでプロフェッショナルにこだわったサービスとなっている。
そしてこの考え方を3つの「フク」として表現している。その3つの「フク」とは、「副業」、「複業」、「幸福」のフクを指す。つまり、「副業」を通してスキルを磨いた個人が、パラレルな「複業」を実現させ、さらには個人が社会で「幸福」に働くことができる文化の実現を目指すというコンセプトだ。
欧米で注目を集める「Side Hustle」とは?
欧米では、本業ではないサイドプロジェクトを「Side Hustle」と呼ぶことが増えてきた。これは新しい副業のあり方として、ここ数年注目を集めている。そして、それにつれて企業も変容しつつある。
たとえば、ニューヨークに拠点を置くエージェンシー「Sylvain Labs」は、社員のサイドプロジェクトを支援し、会社として事業化している。
同社はクライアントにGoogle、Spotify、Airbnbといったテック企業から、パタゴニアやカルバン・クラインといったファッショブランドまで、有名企業を抱えている。
Sylvain Labsのウェブサイトには「SIDE HUSTLES」という項目がある。ここには4つのプロジェクトが表示されている。
それは、ハイエンドのヘッドホン「Master & Dynamic」、「影響力とは何か?」をテーマにした書籍「The Dots」、アメリカの鉄道博物館「northlandz」のドキュメンタリー映像、そして「LILO」というスーパーフードのブランドまで幅広い。
同社CEOのAlain Sylvain氏が発起人となり、それに社員が参加する形で事業化したプロジェクトもある一方で、中には社員発のプロジェクトも存在しているというから驚きだ。
これからの働き方のカギを握る副業
時代の流れとともに「集団」から「個」へと働き方も変わろうとしている。これからは、一人一人の持ち味をいかした働き方や職場環境を、企業と個人が一体となって創り出す時代になってくる。
このため、フリーランスや在宅勤務も増えてくるだろう。そして、この変化の鍵を握るのは「副業」の在り方だと言っても過言でないだろう。今回のプロの副業のようなサービスや考え方がどこまで日本で根付くのか、注目したい。
img : PR TIMES