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宿泊先を探すときには、どんな条件で検索するのがよいだろうか。ロケーション、価格、設備…。
今、IoTやAIなどのテクノロジーの進化が、さまざまなサービスを進化させ、ホテルやカプセルホテルなどの宿泊施設もまたアップデートをとげている。
これからは、「IoT完備」が、宿泊先選択の1つの条件となるかもしれない。
IoT空間が楽しめるスマートホステル「&AND HOSTEL」でスマートステイ
2018年1月18日、and factory株式会社は、スマートホステルブランド「&AND HOSTEL(アンドホステル)」の4号店・5号店を、秋葉原と神田に2ヶ月連続で新規オープンすることを発表した。
「&AND HOSTEL」は最先端のIoTデバイスを1ヶ所に集結させた、日本初のスマートホステルブランドだ。エンターテイメント性とホスピタリティを高め、進化した「IoT宿泊体験」を楽しむというコンセプトを持つ。訪日外国人旅行者の急増を背景に、高稼働率を保ち、2018年内を目処に同ブランドで10店舗程度の開業を目指す。
「&AND HOSTEL AKIHABARA」「&AND HOSTEL KANDA」両店舗では、大崎電気工業株式会社が提供するスマートホーム向けIoTサービス「ホームウォッチ」と連携。またヤフー株式会社が提供するIoTプラットフォーム「myThings Developers」との連携し、スマートスピーカーも活用する。
「ホームウォッチ」は、遠隔からスマートフォンで家電製品を制御したり、室内の環境状態を確認したり、さらにはドア・窓開閉センサーにより外出時の異常を知らせるなど、スマートフォンから家の中を自由にコントロールすることができるサービス。「myThings Developers」は、さまざまなIoT製品やWEBサービスのAPIを集めた事業者向けプラットフォームサービスだ。
「&AND HOSTEL AKIHABARA」でできる「IoT宿泊体験」としては、「スマートステイ」がある。チェックイン時に専用のスマートフォンが貸し出され、独自開発のIoTプラットフォームアプリ「&IoT」で、ドアキーの開錠施錠や、テレビやエアコンなど居室内の家電操作が可能。
また、「外出」「リラックス」「集中」「起床」「就寝」の5シーンにおいて、宿泊者がスマートスピーカーに声をかけると、7つのIoTデバイス(照明・アロマ・音楽・カーテン・空気清浄機・エアコン・テレビ)が作動し、快適環境が瞬時に整う。
備え付けのスマートスピーカーは、「近くのコンビニは?」「今、(共有)シャワーは空いている?」などの質問に答えたり、「ラウンジに人が集まってきています。遊びに行ってみませんか?」など、リアルタイム情報を提供する機能を持つ。
同じく宿泊施設としては、今、進化型のカプセルホテルを見つけることもできる。
新しい価値観でアップデートされた最新のカプセルホテル
“安かろう悪かろう”という観点で利用されてきた「カプセルホテル」においても、時代に合った付加価値によって、新しい宿泊体験を提供する試みが行われている。
京都、成田空港、仙台、北新宿、神田の5店舗を展開する「9h(ナインアワーズ)」は、宿泊を「1h(汗を洗い流す)+7h(眠る)+1h(身支度)」と最小限に整理し、ミニマルな宿泊体験を提供する。ターゲットは、女性やLCCの利用客だ。
「The Millenials」は“ミレニアル世代のためのライフスタイルホテル” をテーマに掲げた、京都にあるカプセルホテル。部屋は、上下の人を気にしないで済む、2.3mの天井高。個室にするためのスクリーンを閉じれば、それが80インチの大画面ホームシアターになる。操作は、iPod Touchで行う。
コワーキングスペース、キッチン、プレイゾーン、食卓、バーカウンターなどの共用部が広く、24時間使える。シェアハウスと似たコンセプトで、個人の空間はある程度確保しつつ、シェアスペースに重点を置き、コミュニケーションや体験を楽しんでもらうスタイルだ。
「グランジット アキハバラ」は、「快適性を追求したワンランク上のカプセルホテル」をコンセプトにしている。泊まれるだけで良いという既存のカプセルホテルを、気持ちよく過ごせる空間にアップデートした。
女性のために無香料・無着色・パラベンフリーのアメニティを用意し、東京西川と共同開発したオリジナルマットレスを備え、プレミアムシートとしてサイドデスクと専用ロッカーを備えたカプセルもある。ビジネスホテルと同等かそれ以上の価値を感じる人がいるかもしれない。
進化したホテルが「価値観」「テクノロジー」でアップデートされた宿泊体験を提供
ミレニアル世代など新しい価値観の登場や、IoTやAIなどのテクノロジーの進化などについては、さまざまなメディアを通じ、情報として知ることができる。
今、最新のテクノロジーと新しい価値観を適用し、アップデートされたホステルやカプセルホテルが登場している。
新たなテクノロジーと価値観を、「体験」として実感するには、こうしたホテルを利用してみるのがいいのかもしれない。
img: PR TIMES , The Millenials