ベビーシッターマッチングサービス「KIDSNA Sitter」リリース!業界初の「保育士・幼稚園教諭の有資格者100%」で構成

少子高齢化が進む日本は36年連続で子供の人口が減少している。そういった背景があるにもかかわらず、待機児童問題は一向に解消の兆しが見えて来ていない。その問題の解消のために新しい保育のサービスが数多く出て来ている。

株式会社ネクストビートは、ベータ版で限定公開中だった業界で初めてとなる「保育士・幼稚園教諭の有資格者100%」で構成されたベビーシッターマッチングサービス「KIDSNA Sitter(キズナシッター)」(「キズナシッター」、iOSアプリ/Androidアプリ:無料)の正式版をリリースした。

まだベビーシッター文化が根付いていない日本

女性の社会進出が進む中、専業主婦は減少し、共働き家庭は1,000万世帯以上に増加している。合わせて、祖父母と3世代同居世帯が減少の一途を辿っており、仕事と育児の両立の負担が急増している様子がうかがえる。
(「共働き世帯数」と「専業主婦世帯数」の推移表の元データ:内閣府男女共同参画局『男女共同参画白書』より)

こうした状況を背景に、内閣府や厚生労働省はベビーシッターの利用料金の割引制度を実施、東京都は独自に月額28万円を上限に補助する新制度の導入を決めるなど、子育て支援の検討を推進している。

しかし、まだまだ日本にベビーシッター文化が根付いているとは言い難く、「ベビーシッターが信頼できるか不安」といった理由からベビーシッターの利用が限定的になっているのが現状だ。

「保育士」「幼稚園教諭」の有資格者のみが登録

同社は2013年から保育士・幼稚園教諭の転職支援サイト「保育士バンク!」を運営しており、これまでに業界トップクラスの累計60,000名以上の保育士有資格者が登録している。

日々、保育士の方々の仕事探しを手伝う中で、「保育に関わる仕事を続けたいけれど、自身も子育てしながらフルタイムで働くのは難しい」「給与が低くて続けられない」などの声を聞くことも多く、保育士の資格を持っているものの保育士として働かないという潜在保育士が生まれるケースも少なくない。

そこで、保護者の子育て支援と潜在保育士の就労支援の両立を実現するべく、保育・幼児教育の国家資格である「保育士」「幼稚園教諭」の有資格者のみが登録できるベビーシッターサービスを開始することになった。

入会費・年会費は完全無料。料金は1時間1,945円から

通常のベビーシッターサービスの場合、入会金や年会費がかかるケースも多い中、「キズナシッター」は、入会費も年会費も一切不要の完全無料とした。利用料金は、1時間1,945円からで、利用した分だけ支払う。また、シッティング料金は、ベビーシッター自身が設定できる仕組みとなっており、ベビーシッター自身の頑張りによって収入をアップさせることが可能となっている。

また、ベビーシッターの登録にあたっては、厚生労働省のガイドラインを遵守し、「全員と対面での面談/審査」を行い、安心・安全の実現に努める。さらに、シッティング中の子供の万一の怪我や事故に備え、ベビーシッターは全員、専用の賠償責任保険に加入済みとなっている。

シッティングのマッチングには、専用のスマートフォンアプリを提供し、保護者はベビーシッターのプロフィールや顔写真、過去の利用者のレビューなどを参考にシッティングの依頼を行うことができる。

「潜在保育士」掘り起こしサービスの先駆け「スマートシッター」

冒頭で「日本にはベビーシッター文化が根付いていない」と述べたが、一方で保育士不足の問題もある。保育士資格を有するハローワーク求職者のうち、約半数は保育士としての就業を希望しておらず、保育士資格を持っていても保育士として働かない。そのような「潜在保育士」は、全国に約70万人いるそうだ。

この約70万人がうまく働ける環境を整えようというサービスを先駆けたのが、「スマートシッター」だ。スマートシッターは、家庭と保育者を顔が見える形でつなぎ、ベビーシッターをオンラインで手配できるマッチングサービス。家庭と保育者のマッチング、託児依頼・予約管理、利用料の請求・支払い代行を一貫して行うことができる。現在は、関東圏の都市部が対象エリアとなっている。

ベビーシッターの派遣依頼をしたいサービス利用者は、スマートシッターのサービス内で保育者を検索し、シッターの空き時間カレンダーや、自己紹介動画、他者からの評価などを参考に、1時間1,500円~3,000円の利用料金でベビーシッターを依頼することができる。登録しているシッターは、保育士・幼稚園教諭・助産師・看護師などの有資格者が9割を占めるという。

「潜在保育士」のフリーランス化という選択肢も

今回の「キズナシッター」や「スマートシッター」などは保育士のフリーランス化という新しい選択肢を示したと言える。

うまくいけば保育士の処遇改善と働き方改革、さらには待機児童問題の解決にもつながる可能性がある。CtoCビジネスやマッチングアプリなどが盛り上がるにつれて、その働き方は今まで以上に柔軟にんってきており、人材の再配分が最適な形で行われて行く。

今回紹介した保育の分野に関しても、サービスを受ける側、提供する側がWinWinになることはもちろん、乳幼児の安全が守られる形での運用が行われることを期待したい。

img; PR TIMES

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