現代人にとってスマホはなくてはならない存在になってきた。しかも、新しい機種が発売されるたびに、そのアップデートはかかせない行事になっている人もいることだろう。

しかし、機種変更を行なった場合、今まで使用していたスマホが不要なものとなる。これを何とか有意義気に処分できないかと考えている人も多いのではないだろうか。

株式会社ジラフは、2017年10月にリリースしたスマホ端末のフリマサイト「スマホのマーケット」(スママ)内において、不要となったスマホを即座に現金化できるサービス「スママDASH(ダッシュ)」をリリースした。

0秒で買取金額を確認。個人情報流出対策も万全

「スママDASH」はスママ内で利用できるスマホ端末の即時買取サービスだ。不要になったスマートフォンを処分したいけれど、面倒な手続きをせずにすぐに売りたい際に、即時現金化が可能となる。

「スママダッシュ」で査定申込をすると、0秒で買取金額を確認でき、速やかにスマホを売却することができる。買取金額は、スママやヒカカク!(買取価格比較情報サイト)を運営する同社がリユース領域における知見を活用し、値付けする。

また、「端末に残っている個人情報が流出してしまわないか不安」という意見に応えて、スママで提供しているデータ削除オプション(データ削除オプション:端末に保存されている各種データを同社にて消去)を無料提供するため、安心して利用できる。

「スママDASH」では、古物営業法に則って利用ユーザーの本人確認を実施する。本人確認にあたり、ユーザーには本人確認書類(運転免許証、健康保険証等)を提出してもらい、振込先口座及び集荷先住所の確認を行う。また、未成年のユーザーは利用できない。

同様サービスの「キャッシュ(CASH)」と「メルカリNOW」

実は、今回のようなサービスはスママDASHが初めてではない。このように今回紹介するようなサービスの先駆けは、公開から大きな話題となり、現在ではDMMが買収している「キャッシュ(CASH)」であり、それに追随するように登場した「メルカリNOW」の2つが知られているだろう。

株式会社バンクは、2017年6月28日より、目の前のアイテムを一瞬で現金化できるアプリ「キャッシュ(CASH)」を開始している。

キャッシュは、自分が保有するあらゆるアイテムを瞬間的にキャッシュ(現金)に変えることができるアプリ。アプリを立ち上げて保有するアイテムをキャッシュに変えるまでに要する時間は数秒。面倒な審査や手続きなども不要だ。

キャッシュ化したアイテムは、ユーザーに2カ月以内に指定された住所に発送してもらう。発送の際も、アプリを通して簡単に集荷依頼ができる。また、2カ月以内であれば、キャッシュ化した現金と手数料を支払うことで取引をキャンセルすることができ、引き続き自身のアイテムとして保有することができるという。

また、株式会社メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」内において、不用品をすぐ現金化できる“即時買取”サービス「メルカリNOW」を2017年11月27日より開始している。

メルカリNOWは手元にある商品のブランドと状態を選択し、スマートフォンのカメラで撮影するだけですぐに査定金額が提示される。了承した場合にはその場で売上金を手に入れることができる。

商品の買取はメルカリグループのソウゾウが行い、買取金額は1日100万品以上の出品がある「メルカリ」の膨大な取引データを利用して査定するため、既存の類似サービスに比べてより納得感の高い金額で、すぐ確実に現金化することができる。

スママDASHは新しいマーケットを創造していけるか

これまでも不要となったスマホは、オークションサイトなどでの売買が行われて来た。その分野に対して、即時買取という付加価値を付与することで新たな市場をつくっていくことができるだろうか。

紹介したキャッシュやメルカリNOWと近しいサービスを活かして、同様のサービス内容を展開していくということももしかしたらできるかもしれない。その際に、他サービスとの差別化をどうつけていくのかも気になるところだ。