ビジネスマンであれば、おそらく日々の運動不足に頭を悩ませていることだろう。運動した方がいいことはわかってはいても、ついサボってしまう、誰しもそんな経験があるはずだ。
「健康」という目にみえない見返りではなかなか一歩を踏み出せない人に、その悩みを解消できるかもしれないアプリがリリースされる。
株式会社 CUVEYES(キューヴアイズ)は、近日中にスマートフォンを対象としたヘルスケアアプリ「SPOBY」をリリースすると発表した。すでに、花王、キットカット、JINS、ティップネス、東急電鉄、マニュライフ生命などが導入を決定しているという。
運動不足解消だけではない。ユーザー、企業ともに大きなメリットが
SPOBYの最大の特徴は、歩いたり走ったりすることで、企業のスポンサーシップを獲得することができることである。
スポンサーシップを獲得するとスポンサーから健康生活を支援するリワードが提供されるため、運動に対して価値が生まれていくことになる。歩数の計測は、アプリを立ち上げておかなくても、スマートフォンを携帯するだけで自動的に行われる。
またユーザーは、スポンサーシップの成立時に生成される
「山田太郎さん、 国内大手企業の◯◯とスポンサーシップ獲得」
というニュースを SNS で友人などに知らせることができる。
ニュース画面には、ユーザー自身が独自のコメントを追加できるため、企業にとっては、「製品やサービスの情報や感想」が拡散するというメリットがある。
さらに企業は、所定の歩行数を達成したユーザーに対し、スポンサーシップとして製品サンプルやサービスを提供することによって、ダイレクトマーケティングにおける新規顧客獲得、イベントや店舗への誘導ならびにその後の囲い込みへの寄与が期待できるという。
すでに登場しているスポーツ向けスマホアプリ
このようなスポーツ用のスマホアプリはSPOBYだけではない。
例えば株式会社だんきちの「スポとも」は、オンラインでスポーツ指導が受けられるアプリだ。“コーチ不足で指導を受けられない子供”と“指導を行いたくても場所や生徒が居ないコーチ”のマッチングを行う。
スマホで自分のプレーを撮影した動画を送ると、プロ選手からアドバイスが返ってくるというシステムが特徴だ。対象スポーツは、野球、ゴルフ、テニスを中心に10種目となっている。
スポーツだけではなく付加価値が市場拡大のポイント
ニールセン デジタル株式会社の「ニールセン スマートフォンのアプリ利用状況」によると、スマートフォンの1日あたりの平均利用時間約3時間のうち、アプリの利用が85%を占めるという。
また、1人あたり、月に1回以上利用するアプリの数は30個である。このようにスマホの利用の大半がアプリであり、現状では、コミュニケーション、サーチ・SNSやエンタメ系が上位を占めている。
今回のSPOBYは「運動」という基本的には個人が自身のために行う行動に対して、他にはない付加価値(リワード)をつけることにより、運動不足の現代人にアピールするとっかかりを創り出した。
しかも、それは個人と企業をwinwinで繋ぐビジネスモデルとなっており、リリース前からスポンサーも付いていることから、市場拡大を加速的に狙える可能性を秘めているかもしれない。