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生活に様々なAIが入り込み、日々できることやリプレイスされるモノやコトが増えている。今そのなかでもっとも注目を集めているのがスマートスピーカーだろう。スマートスピーカー市場ではGoogle、Apple、LINE、SONYなどの動きが話題となっている。
スマートスピーカーのなかでも、Amazonが発売する「AmazonEcho(アマゾン・エコー)」がいよいよ日本上陸ということで注目されており、AmazonEcho現在、招待制で購入が可能となっている。
スマートスピーカーには、AI音声アシスタントが搭載されていて、ユーザーと対話し、必要とされるタスクの実行を可能にしている。AmazonEchoに搭載されているのは、AI音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」だ。
AmazonEchoに搭載されるAIアシスタント「Alexa(アレクサ)」
「Alexa」は、Amazonが開発するスマートスピーカー「AmazonEcho」に搭載されたAIアシスタントであり、ユーザーが話しかける音声を認識し、指示されたさまざまな操作を実行できる。
スマートスピーカーで実行できる機能としては、音楽再生・アラーム設定・ニュース読み上げ・スマートデバイスの操作などがよく知られているが、「Alexa」の特徴は、そのAlexaSkill(アレクサ・スキル)の多彩さにある。スキルとは、スマートスピーカーに追加して機能を増やすことができるスマホなどでいうところのアプリのようなもののことだ。
そしてまた、Alexaに新たなスキルが登場した。
動画数世界No.1レシピ動画サービス 「クラシル」が「Amazon Alexa」に対応
2017年11月21日、dely株式会社は、同社が運営するレシピ動画サービス「kurashiru (クラシル)」 が、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービスである「Amazon Alexa」に対応する「クラシルおすすめレシピ特集」の提供を始める、と発表した。
クラシルは、専属料理人(クラシルシェフ)が考案した10,000件を超えるレシピをユーザーに届ける、日本最大のレシピ動画サービスだ。
「Amazon Echo」に「アレクサ、クラシルの特集を教えて」と話しかけるだけで、クラシルおすすめのレシピを音声で受け取ることができるようになる。忙しい時でもハンズフリーで音声操作し、スムーズな献立決めが実現し、料理がより快適になる。
今まではレシピを見ながら料理を進めるという工程だったが、それを耳で聞いてレシピを視認しながら進めていくよりも、一歩進んだ料理体験を実現できるだろう。
この他にも、「Alexa」への対応を進めているサービスが続々と出てきている。
例えば、資生堂がリリースする「資生堂スキル」は、メイクで両手がふさがっていても、「Alexa」に話しかけるだけで、さまざまな美容アドバイスをうけることができる。また、その日・その地域の紫外線情報を取得することも可能で、より快適なメイクを実現する。
語学教育のアルクは「キクタン」など、英語学習関連のスキルを提供する。今までは、テキストやイヤホンを準備してから学習を始めていたが、「アレクサ、キクタン開いて」「アレクサ、アルクの英語クイズ開いて」と話しかけるだけで、気軽にスタートできるようになる。
また三菱東京UFJ銀行の「三菱東京UFJ銀行 Voice Banking(ボイス・バンキング)」を使うと、スマートスピーカーに話しかけるだけで、口座残高と最新5件の入出金明細を確認することができる。情報入力などの手間が多く、今までは後回しにしがちだった作業を一瞬で完了することが実現するのだ。
スマートスピーカーが予感させる未来の日常は、スキルが多いほどより広がっていくのかもしれない。
「AmazonEcho」膨大なスキル数でスマートスピーカー市場を大きく先行か
現在、グローバルで発表されている「AlexaSkill」の数は、2万を超えている。日本での発売にともなって公開された、日本語版「Alexa」スキルは250以上ある。この数は、競合する「Google Home」などを大きく上回るものだ。
ユーザーがスマートスピーカーに求めるものが、スキルがもたらす日常生活の変化であれば、Skill開発で先行する「Alexa」を搭載する「AmazonEcho」が市場での競争においてもまた、先行していく可能性があるのではないだろうか。
しかし、このAmazonEchoの先行に待ったをかけるように、他のスマートスピーカーの進化も日々進んでいくことだろう。スマートスピーカーなしではいられない生活が、すぐそこに待っているのかもしれない。