ONKYOのGoogleアシスタント搭載スマートスピーカーが登場、スマートスピーカー市場で存在感をしめせるか

Google、Amazon、LINE、Appleなどの大手IT企業が、相次いで独自のスマートスピーカーを発表しており、競争が激化しており、スマートフォンの次なる巨大な市場として、世間の話題をさらっている。

スマートスピーカーは、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信接続機能と、音声操作のアシスタント機能を持つスピーカーのことを指している。AIを搭載し、人間が話しかける言葉に反応することができ、音楽の再生や、質問への回答、ニュースの読み上げ、スケジュールの管理などができる。個々に対応するスマートデバイスの操作も可能で、今までの生活を一変させる可能性を秘めている。

すでに発表されているスマートスピーカーとしては、Echo(Amazon)、Clova WAVE(LINE)、Homepod(Apple)、GoogleHome(Google)が挙げられる。

EchoはAmazonが販売するスマートスピーカーで、独自のAIアシスタントであるAlexaを搭載する。Clova WAVEは、LINEからでているスマートスピーカーで、これもClovaという独自のAIアシスタントを搭載し、LINEアプリとの連係が可能だ。

Appleが発表したHomepodは、iPhoneにも搭載されているSiri(発話解析・認識インターフェース)とApple Musicの連係で、新たな生活・音楽体験を提供する。Gooleが開発したGoogleHomeは、Googleアシスタントを搭載し、サードパーティーを含む多数のサービスを利用することができるようになっている。

ONKYO、Google アシスタント搭載AI対応スマートスピーカーを日本で発売


スマートスピーカーG3

オンキヨーグループは、Google が提供する「Google アシスタント」と、Googleの「Chromecast built-in」を搭載し、音響機器メーカーならではの高音質を実現するAI対応スマートスピーカーG3(VC-GX30)を、2017年11月下旬より発売開始する。

スマートスピーカーG3は、基本的な機能として他のスマートスピーカーと同様、音声によるさまざまな操作、スマートホームに対応した照明機器などの制御といったものを備えている。

それに加えて、Chromecast built-in搭載製品との連携により、Google Playミュージック、TuneIn、Radikoなどのミュージックストリーミングやラジオストリーミングサービスから、複数の部屋のOnkyo、Pioneer、Integraブランドのサウンドバー、AVレシーバー、ハイファイシステムなどChromecast built-in搭載の製品へストリーミング再生が可能になっている。

Googleアシスタントに対応していれば、「OK, グーグル」と呼びかけてリクエストするだけで、ボリュームのコントロールや曲の選択などの操作をスマートスピーカーG3を通じて音声で行うことができ、今までとはまったく違う生活様式が実現するだろう。

高音質技術による、迫力のある音楽再生と応答の聞こえやすさ


スマートスピーカーG3のある生活イメージ

これまで小型スピーカーはコンパクトサイズを追求してきた。しかしその一方で、音質を破綻させないためにさまざまな制限が設けられ、コンパクトサイズ相当の音しかだせない、という欠点をとり除けずにいた。

スマートスピーカーG3は、新開発の高音質技術を採用することにより、小型ながら大型スピーカーのような高音質再生を実現している。

筐体剛性を徹底的に追及し、スピーカーユニットからのパフォーマンスを低下させる定在波や振動などの干渉を取り除き、理想的なエネルギーバランスを実現している。またフロントパンチンググリルを凸構造にすることで、反射波との共振を抑制し、ノイズや声のこもり感を抑える。

スマートスピーカーG3は、従来のスピーカーユニットの1.5倍の振幅量と力強い駆動力のマグネットを持つ新設計のカスタムウーファーを搭載している。強固なフレームで固定することにより、サイズを超える豊かな中低音を実現しているのだ。

また、高品質のバランスドーム型ツィーターと組み合わせることにより、迫力の低域からクリアな高域まで兼ね備えた、バランスのとれたダイナミックなサウンドを作り出せる。

さらに高効率なスイッチングアンプを採用し、小型ながら力強いサウンドを実現。最適な重低音、及び中高音専用の独自信号処理技術を採用し、大型スピーカーに近い、迫力のある音楽再生を実現するとともに、アシスタントの応答の聞こえやすさもスマートスピーカーG3のうりの一つだ。

AI商品としてのマイク特性を改善させるため、マイク基板を天面ラバー部に直接固定し、他の筐体と接触しないフローティング構造を採用。マイクに伝わる内部振動を抑制しフラットな特性を実現する。スマートスピーカーG3で音楽を再生している間に問いかけたとしても、アシスタントが良好な応答を示してくれる。

Google、Amazon、LINE、Appleがひしめく市場での存在感をしめせるか

スマートフォンの次となる巨大な市場として注目されるスマートスピーカー。

大手IT企業のGoogle、Amazon、LINE、Appleが独自のAIアシスタントを搭載しシェアを伸ばそうとしのぎを削る中、音響機器メーカーであるONKYOのスマートスピーカーG3は、その高音質をアドバンテージとして、マーケットでの新たな選択肢となりうるかが期待される。

このONKYOのスマートスピーカーG3が成功すれば、今後スマートスピーカー市場の盛り上がりにさらなる拍車がかかるかもしれない。

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