近年注目を集めている音楽のサブスクリプションサービスだが、同様のサービスが乱立して違いを詳しく調べなくてはわからないことも多く、自分にあったサービスを探すのも難しい。
今回の記事では、音楽のサブスクリプションサービスについて、以下の順で解説する。
- 音楽のサブスクリプションサービスについて
- 音楽のサブスクリプションサービスのデメリット
- サービスの選び方の基準
- 主な音楽のサブスクリプションサービス9つ(※)2020年11月現在
- サブスクリプション以外に注目を集める音楽サービス
音楽のサブスクリプションサービスとは。毎月定額で音楽聞き放題
音楽のサブスクリプションサービスをわかりやすく説明すると、毎月定額料金で音楽が聞き放題のサービスだ。
従来のように、音楽を聴くためにCDを購入したり、曲を一曲ずつ購入する必要がなく、サービスで提供されている音楽であれば何曲でも聞き放題となる。
音楽のサブスクリプションサービスでは楽曲を聴くための方法は以下の2つ。
- ダウンロード再生
- ストリーミング再生
ダウンロード再生は、スマホなどの端末に楽曲をダウンロードし、オフラインでもいつでも聴ける。また、ストリーミング再生と違ってダウンロードする時しか通信量が発生しない。
ただし、端末の容量が必要になるので、スマホなどの端末に空き容量を確保しておかなければいけない。
もう一つのストリーミング再生は、インターネットに接続して音楽を再生する方法だ。インターネットに接続して音楽を再生するため、ダウンロード再生のように端末に保存しておく必要はない。
ただし、インターネットに接続しないとサービスを利用できないのでインターネット無しでは音楽を楽しむことはできない、さらにWi-fi環境がなければひたすら通信量を使ってしまう場合もある。
どちらも再生方法もメリット・デメリットがあるため、状況に応じて使い分けが良いだろう。
音楽のサブスクリプションのデメリットは契約解除すると聞けなくなること
音楽のサブスクリプションサービスは定額で音楽が聴き放題で非常に便利なサービスだが、デメリットもある。サービスを契約解除すると音楽が聴けなくなることだ。
CDを購入や楽曲をダウンロードした場合であれば自分の手元に残るが、サブスクリプションサービスでは手元には残らない。そのため、以下のように使い分けると良い。
- お気に入りの音楽を手元に残しておきたい→CD購入&楽曲購入
- いろんな音楽を手軽に聴きたい→サブスクリプションサービス
このようにすればお気に入りの音楽はサービスを解約してしまった場合や、曲自体がサービスの対象外となってしまっても曲を聴き続けることが可能となる。
サービスを選ぶ上で重要となる「曲数」と「料金」
音楽のサブスクリプションサービスで重要となるのは、以下の2点。
- 曲数
- 料金
要するに「いくら」で「何曲聴ける」のかが指標となる。
元々音楽のサブスクリプションは海外のサービスだったので洋楽のラインナップが充実し、邦楽のラインナップが乏しいといった不満の声が多くあった。
しかし、現在はユーザーの声を取り入れ、邦楽のラインナップも増えておりバランスの良いサービスになっている。とはいえ、ジャンルやミュージシャンによっては、配信状況が異なるため確認しておくことが良いだろう。
また、料金面ではどのサービスも月額料金が1,000円程度が一般的。配信されている楽曲と合わせて、料金面も確認しておこう。
関連のあるサービスで選ぶと便利
料金や曲数などで選ぶのに迷ってしまう方は普段あなたが利用しているサービスに関連しているサービスを選ぶと便利だ。
例えば、普段Amazonで買い物することが多く、Amazon Prime会員になっている方であれば、Amazon Music Unlimitedを選ぶのがおすすめ。Prime会員であれば、通常980円の月額料金が780円に値引きされる。
他にも、これまでiTunesで音楽を聴いていた方は、Apple musicであればiTunesと互換性があるのでスムーズに操作が可能。料金や曲数だけでは選べない人は、普段利用しているサービスと関連性のあるものから選ぶと良い。
音楽のサブスクリプションサービス
今回紹介する音楽のサブスクリプションサービスは、以下の9つ。
- Amazon Music Unlimited
- Spotify
- Apple Music
- LINE MUSIC
- Youtube Music
- AWA
- Rakuten Music
- Rec Music
- dヒッツ
それぞれのサービスを、
- 曲数
- 料金
- 特徴
の項目で紹介していく。
Amazon Music Unlimited
- 曲数:7,000万曲以上
- 料金:月額980円
- 特徴:Amazo Prime会員は780円
Amazon Music Unlimitedは、Amazonが提供している音楽のサブスクリプションサービスだ。
Amazon Music Unlimitedの最大の特徴は、同じ音楽サービスの中でも曲数が豊富なこと。また、Amazonの強みであるレコメンド機能が非常に便利。Amazonで買い物をした時と同じように、過去の再生履歴からあなたにぴったりな曲を紹介してくれる。
さらに、通常であれば月額980円だが、Amazon Prime会員であれば月額780円で利用できる。
Spotify
- 曲数:5,000万曲以上
- 料金:月額980円
- 特徴:音楽をより楽しめる仕組みが充実
Spotifyの特徴は、音楽をより楽しめる仕組みが充実していることだ。
Spotifyでは5,000万曲以上を配信しており、その中から自分が聴きたい曲に出会えるよう多くのプレイリストがある。好きなアーティストはもちろん、ドライブ中やトレーニング中に聴きたい曲などのシチュエーションでも選ぶことが可能だ。
また、Spotifyがこれまでにあなたが聴いていた曲に合わせて自動でプレイリストを作ってくれるため、あなたの好みにあった曲を聴くことができる。
さらには、自分でオリジナルのプレイリストを作ることができ、公開して他のユーザーに聴いてもらうことも可能。
Spotifyは無料プランと有料プランが用意されているが無料プランには制限があるので、より音楽を楽しみたい方は有料プランを活用すると良いだろう。
Apple Music
- 曲数:7,000万曲以上
- 料金:月額980円
- 特徴:itunesの楽曲と合わせて管理可能
Apple Musicは、Appleが提供している音楽のサブスクリプションサービスだ。
曲数は7,000万曲以上となっており、iTunesとApple Musicと合わせてiCloud上で管理できるため非常に便利だ。
他のサブスクリプションサービスであれば、iTunesと別々に音楽を管理しないといけないが、Apple Musicであればその手間を省くことができる。
特にAppleユーザーであればこれまでの使い勝手のままで音楽を聴けるため、便利なサービスだ。
LINE MUSIC
- 曲数:6,700万曲以上
- 料金:月額960円
- 特徴:LINEの呼び出し音に設定可能
LINE MUSICは、LINEが提供する音楽のサブスクリプションサービスだ。
LINE MUSICの特徴は、LINEならではの機能が利用できること。例えば、以下のような機能が利用できる。
- LINEアカウントから簡単に登録できる
- LINEでおすすめの曲を友達やタイムラインにシェアできる
- お気に入りの曲をLINEのBGMに設定できる
- LINE電話の着うた機能が利用できる
LINE MUSICは、LINEで普段からコミュニケーションを多く取っている方であれば、音楽とLINEをより楽しめるサービスとなっている。
YouTube Music
- 曲数:日々更新
- 料金:月額980円(Android/Webから)、月額1,280円(iPhoneやiPadなどのiOSアプリから)
- 特徴:Youtubeに公開されている全ての音楽がバックグラウンドで再生可能
「YouTube Music」は、YouTubeから音楽コンテンツだけを切り出した音楽ストリーミングサービス。Youtubeにアップロードされている音楽が全て対象となっているため、その曲数は日々更新されていく。
また、検索機能が特徴的になっており、楽曲やミュージシャンの名前だけでなく、歌詞の一部や「車 CM」といった曖昧なワードでも検索可能だという。
また、有料プランでは広告非表示のほか、バックグラウンド再生、Google HomeおよびChromecast Audioでの再生といった機能を使うことができる。
なお、Googleが展開していた「Google Play Music」は2020年にこのYouTube Musicに統合され、サービスを終了している。
AWA
- 曲数:7,000万曲以上
- 料金:月額960円
- 特徴:イコライザー機能つき
AWAは、サイバーエージェントとエイベックスが共同運営している音楽のサブスクリプションサービスだ。
7,000万曲以上が再生可能で国内では、初めて音楽のサブスクリプションの提供を始めたサービスとなっている。
AWAはアプリのユーザーインターフェースが非常に評価されており、何度利用しても飽きない作りになっており、オンキヨーと共同開発したイコライザー機能がついている。
イコライザー機能がついているので低音や高音、ボーカルの声量などを調整でき、あなたの好みに曲調を変更できる。
例えば、「ライブハウスで聴いているような曲調に変えたい」なども可能。
より自分らしく音楽を楽しむことが可能だ。
Rakuten Music
- 曲数:5,000万曲以上
- 料金:980円
- 特徴:楽天ポイントが貯まる
Rakuten Musicは、楽天が提供する音楽のサブスクリプションサービスだ。
5,000万曲以上もの楽曲が、聴き放題となっており楽天ポイントでの支払いが可能。その上楽天ポイントも貯めることができる。
月額500円のライトプランも用意されておりライトプランは月に20時間まで聴くことができるので、通勤のみ音楽を聴く場合などあまり音楽を聴く機会が限定されている方も楽しむことができる。ただし20時間を超えてしまうと、30秒の試聴音源になるため注意が必要だ。
Rec Music
- 曲数:650万曲以上
- 料金:月額980円
- 特徴:ミュージックビデオも見放題
Rec Musicは、2019年3月上旬にレコチョクのサービスを引き継いで新しくなったサービスだ。
これまでのレコチョクのサービスの強みであった邦楽の曲のラインナップは引き継ぎつつも、ミュージックビデオが見放題という新たな強みを持っている。
曲数自体は他サービスと比較すると少なくなってしまうが邦楽のラインナップが多くミュージックビデオも楽しむことができるので、邦楽ファンには必見のサブスクリプションサービスだ。
dヒッツ
- 曲数:500万曲
- 料金:540円
- 特徴:邦楽に強くて料金が安い
dヒッツは、ドコモが提供する音楽のサブスクリプションサービスだ。
邦楽の楽曲数が非常に充実しており、「おかあさんといっしょ」の楽曲が聴けるなど、ファミリー向けの音楽も提供しているのも強みの一つだ。
また、料金が540円と他のサービスと比べてリーズナブルとなっている。
音楽共有サービスにも注目が集まる
音楽のサブスクリプションサービスの知名度は広がっており、一般的なサービスとなっている。では、次に注目を集めている音楽サービスはあるのだろうか?
今後より注目を集めていくであろう音楽サービスを紹介をする。
サブスクリプションサービスの次に注目を集めているサービスが、ユーザーが音楽を共有し、音楽を無料で自由に聴くことができる「音楽共有サービス」だ。
音楽共有サービスで有名なサービスといえば、SoundCloudが挙げられる。
SoundCloudは無料会員でも広告などの制限もなく、制限なしで楽曲の再生が可能。また、プロのミュージシャンも楽曲を提供しているため、コンテンツの高さも魅力の一つ。
さらに、気になったアーティストをフォローすることでタイムラインに投稿が流れてくるため、最新情報をチェックできる。
音楽共有サービスというだけあって、SNSのような使い方も可能だ。
まとめ
以下、今回の記事の要点となる
- 音楽のサブスクリプションサービスは、定額で音楽が聴き放題
- デメリットは契約解除すると手元に音楽が残らないこと
- 料金や曲数だけでなく、関連サービスにも注目
- 音楽のサブスクリプションサービス9つ
- 音楽共有サービスも注目を集める
音楽の楽しみ方や音楽サービスも時代に合わせて変化している。その中で一般的となった音楽のサブスクリプションサービス。
より音楽を楽しみたい方は、ぜひサブスクリプションサービスを使ってみてはどうだろうか。