冬のボーナス支給額、前年より「増加」する企業は22.7% 賞与がある企業は2年連続で8割台に
帝国データバンクは、2025年冬季賞与の動向について調査を実施し、その結果を公表した。調査は、TDB景気動向調査2025年11月調査とともに行われた。
■冬季賞与の平均支給額、前年より「増加」する企業は22.7%に微減
2025年の冬季賞与(ボーナス、一時金、寸志など含む)について、従業員1人当たりの平均支給額が「賞与はあり、増加する(した)」企業は22.7%となり、前年(23.0%)からわずかに減少した。
一方、「賞与はあるが、減少する(した)」企業は13.2%で、前年(13.9%)から0.7ポイント減少。「賞与はない」企業は12.0%となった。
また、「賞与はあり、変わらない」企業は44.7%で、前年(43.3%)から1.4ポイント増加しており、賞与の伸びは限定的であった。

■冬季賞与が「増加」する企業、「運輸・倉庫」が33.6%でトップ
業界別では、「農・林・水産」「金融」「建設」「運輸・倉庫」の4業界で、冬季賞与が「増加」する割合が2年連続で高まった。
なかでも「農・林・水産」は32.5%の企業で増加を見込み、前年から9.6ポイント増(2年前から17.1ポイント増)と大幅な伸びを示した。鶏卵やコメ、食肉価格の高止まりによる需給の引き締まりが背景にあるという。
また、「運輸・倉庫」は33.6%と業界別で最も高く、自動車関連の回復やEC(電子商取引)需要の拡大が追い風となる一方、人材確保難が続いていることがわかった。
冬季賞与が2年連続で増加した企業は11.8%と前年並みだったが、3年連続で増加した企業は7.6%と前年から1.3ポイント増加した。継続的に増額できる企業と、そうでない企業の二極化が鮮明となっている。

賞与増額の背景として、以下のような声が寄せられた。
・「乗務員不足が慢性化しているが、仕事量は減らない」(一般貨物自動車運送)
・「令和7年産米価の高値販売によるものの、令和8年産の米価の動向は懸念材料」(米作農)
・「インバウンド客が定着し、売り上げも順調」(がん具・娯楽用品小売)
・「マンション販売が好調。物流センターなどの建築需要も多い」(木製建具工事)
・「顧客数が継続的に増加している」(自動車一般整備)
<参考>帝国データバンク「2025年冬季賞与の動向」