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キリフダは、Web3企業12社とともに、Institution for a Global Societyおよびプロタゴニストが実施した「Web3業界の働き方調査」に協力し、その結果を公表した。
■ネクストキャリアとしてのWeb3業界
20代後半~30代のミドル~ハイキャリア層が、これまでの経験を活かし「働きがい」や「働きやすさ」を求めてWeb3業界に転職していることが明らかとなった。
Web3業界への転職前は、商社・金融機関・IT企業など高年収が期待される大手企業からの転職者が多い傾向が見られたという。
調査時点での従業員の平均年齢は31.5歳、平均年収は691万円であり、国内30代の平均年収443万円(国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」)を大きく上回っている。また、転職前後の年収中央値の変化は+32.5万円であった。
■スタートアップ志向ややりがいを求める人材がWeb3業界に転職
Web3業界への転職理由として、スタートアップで働きたい人や、やりがいを求める人が多いことがわかった。また、Web3ならではの概念やビジョンへの共感も、転職の動機となっている。
<転職理由のトップ3>
・「スタートアップだから」(53%)
・「Web3の概念・ビジョンに共感したから」(50%)
・「やりがいのある仕事をしたいから」(46%)
さらに、現在の職場に対して、経営層・従業員全員が「働きがいがある」と回答した。
<働きがいに関するフリー回答(一部要約・抜粋)>
・ 社会構造を変えうるビジョンを掲げ、その実現を本気でめざしていること。熱量の高い優秀な仲間とともに、一緒に働くことができること
・ 規制やトレンドなど事業環境が目まぐるしく変わる中で、常に新しいチャレンジが可能なフィールドであるから
・ まだ見えぬ技術の可能性を、みんなで喧々諤々しながら少しずつ進めている感覚に働きがいを感じる
・ 黎明期にある領域でスピード感を持って働くことにやりがいを感じる。会社の方々も優秀な方が多く、成長環境という言葉がぴったりな職場で、日々刺激を受けながら働いている
・ 新しい商流を創出しているから
・ 問題が複雑なので飽きることがない
・ 決断経験が数多く積める機会があるため
■柔軟な働き方が魅力、96%が「働きやすい」と回答
調査対象企業の100%がリモート制度を、91%がフレックス制度を導入しており、経営層の86%、従業員の96%が「働きやすい」と感じていることがわかった。
国内のフレックスタイム制採用率は6.8%、テレワーク導入率は56%(2023年調査)であることから、Web3業界では柔軟な働き方を実現していると考えられるとのことだ。
■Web2の経験を活かしWeb3で活躍可能
「Web3業界はテクノロジーに強い人材でなければ活躍できない」というイメージについて、転職後にその認識が変わる人が多いことが明らかに。転職前は従業員の61%が「そう思う」と感じていたが、転職後は17%まで減少した。
さらに、経営層の100%、従業員の65%が「これまでの仕事の経験がWeb3業界で活きている」と回答しており、実際にこれまでの経験を活かしたネクストキャリアとしてWeb3業界に転職していると考えられるとしている。
【調査概要】
調査名称:「Web3業界の働き方調査 企業編」、「Web3業界の働き方調査 経営層・従業員編」
調査時期:10月24日~11月14日
調査方法:インターネットによる回答
対象者: Web3事業に携わる企業に勤める経営層・従業員
回答者数:13社・42名(経営層12名、従業員30名)
調査主体:「ONGAESHI」日本運営事務局(Institution for a Global Society)、プロタゴニスト
調査協力:回答企業13社(暗号屋、キリフダ、BLOCKSMITH&Co.、DAIJOBU、Gaudiy、GUILD、HorizonX FZCO、Minto、Pacific Meta など)
<参考>
「ONGAESHI」日本運営事務局、プロタゴニスト『Web3業界の働き方調査』