伊藤忠ロジスティクスと沼尻産業は、2025年7月竣工予定の「つくばメディカル物流センター第2期」を着工したことを発表した。

同計画は、2社の共同開発物件。昨今のさまざまな有事におけるライフラインの維持、人命に直結する医薬品・医療機器の供給体制を支えるメディカル物流の役割を担うべく開発に至ったとのことだ。
2022年4月に竣工した「つくばメディカル物流センター第1期」と同敷地内に位置し、医薬品・医療機器の安定供給と更なる物流効率化への貢献を目指したメディカル専用の物流拠点となるとしている。
■同施設の特長
医薬品・医療機器に適した設備(GDPガイドライン準拠)
同施設は、全館空調(1~30度)を完備し、保冷庫(2~8度)、冷凍設備(-20度)を有しているという。
また、入出庫時の温度逸脱防止のため、保管エリアと入出庫エリアは区分けされ、搬入口にはドックシェルターを設置。さらに災害等の停電時にも72時間稼働可能な大型非常用発電機を設置し、継続的に医薬品・医療機器を供給できる体制を整えているとのことだ。
高い配送利便性
常磐自動車道「谷田部IC」より5キロメートル、また4車線化工事が進行中の首都圏中央連絡自動車道「つくば牛久IC」より3キロメートルに位置。
成田空港を含めた関東各拠点へのアクセスに優れ、国内のみならず、航空輸送とのグローバル一貫サービスの提供により、医薬品・医療機器物流サービスの更なる拡充・展開を図るとしている。
物流効率化、省人化への取組み
マテハンシステムの活用による効率化や、共同センター・共同輸配送による人員・車両の共有化など、省力化対策に取り組むとのことだ。
働きやすい環境づくり
事務所棟は施設内で働く人の労働環境に着目し、倉庫内のアメニティの充実、多様な設備を完備し、快適に働くことが可能。共用部にはカフェテリア風のリフレッシュスペースもあり、休憩時間にしっかりくつろげる環境を整えているという。
地域社会との共生に向けた取り組み
大規模高機能型物流施設として地域の新たな雇用創出に貢献。施設稼働後も、地域交流の仕掛けづくりやイベントなどを行い地域社会との接点を作るとのことだ。また、災害時には同施設を開放するという。
環境への取組み
全館LED照明に加え、センターの屋根全面および敷地内に出力1.266メガワットの太陽光発電設備を設置し、発電した電力はセンターで自家消費するとのことだ。
■施設概要
施設名称:つくばメディカル物流センター第2期(略名:TMLC2)
所在地:茨城県つくば市高野台2丁目1番
敷地面積:36,014平方メートル(10,894坪)
倉庫部分面積:13,545平方メートル(4,097坪)
事務所部分面積:707平方メートル(214坪)
建物構造:鉄骨造・2階建
着工:2024年6月
竣工:2025年7月予定