プロロジスは、岩手県胆沢郡金ケ崎町において、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク北上金ケ崎」の起工式を挙行したこと発表した。

「プロロジスパーク北上金ケ崎」は、岩手県内では2023年11月に竣工した「プロロジスパーク盛岡」に続く2件目のマルチテナント型物流施設。東北を縦断する東北自動車道「北上金ヶ崎IC」隣接地に開発されるという。
「物流の2024年問題」が物流各社の課題となっているが、同施設の開発地は3時間以内に南は福島県北部、北は青森県南部まで到達可能となっており、東北広域を当日中に往復できるため「2024年問題」への対策として新たな在庫拠点の役割を担うことができるとしている。

同施設は、約78,500平方メートルの敷地に地上2階建て、延床面積約55,000平方メートルのマルチテナント型物流施設として開発されるという。
1棟最大の賃貸面積は約52,000平方メートル、最小面積は約5,000平方メートルからで、最大6企業が入居できる計画とのことだ。
1・2階は縦に利用できる保管効率に優れたメゾネット型の施設としており、荷物用エレベーターの設置により迅速な荷捌きが可能。
1階には建物内部を通る2つの車路に沿って64台が着車できるトラックバースを設け、天候に左右されないスムーズなアクセスと荷捌きをサポート。寒冷地・積雪対策として、施設の雨どいには融雪ヒーターを整備する予定だという。
また、同社が除雪サービスを提供し、外構スペースの利用に干渉しない雪置き場を設けることで、降雪時にも安全で機動性の高いオペレーションを提供。敷地内の動線は安全性に配慮しすべて一方通行とする計画としている。
ESG推進・環境負荷低減への取り組みとして、倉庫内には通常のLED照明比で電力使用量を半減できる高天井用センサー付きスマートLED照明(プロロジス共同開発)を設置予定。また、施設屋根面に太陽光発電設備の設置を検討しているという。
なお防災、BCP(事業継続計画)の一環として、緊急地震速報システムや災害用無線機「ハザードトーク」の導入、停電時でも共用部の電力を72時間程度維持する非常用発電機、断水時に利用可能な組み立て型簡易トイレの設置を計画しているとのことだ。
■「プロロジスパーク北上金ケ崎」概要
名称:プロロジスパーク北上金ケ崎
所在地:岩手県胆沢郡金ケ崎町六原土井道合、後平地内
計画敷地面積:約78,500平方メートル(約23,500坪)
計画延床面積:約55,000平方メートル(約17,000坪)
構造:地上2階建て、鉄骨造
着工:2024年6月
竣工予定:2026年1月