公益財団法人日本漢字能力検定協会は、12月12日の漢字の日に合わせ、2023年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「税」に決まったことを、京都市東山区の清水寺で発表した。

今年の漢字は「税」

「今年の漢字」は、同協会のウェブサイトなどで募集し最多得票の字を選ぶもの。今年で29回目となるという。

応募総数は14万7,878票で、「税」は5,976票で4%集まったという。この漢字が選ばれるのは14年以来2回目とのことだ。

「税」が選ばれた理由として、1年を通じて増税議論が活発に行われたほか、定額減税やインボイス制度、ふるさと納税のルール厳格化、酒税改正、新NISAなどといった「税」にまつわるテーマに関心が集まった点などが挙げられたという。

2位以降では、「戦」「争」が昨年に引き続きランクイン。また、夏の平均気温が統計開始以来最高であったことによる「暑」や「熱」のほか、WBCや阪神タイガースの優勝、大谷翔平選手の活躍など野球関連の「虎」「球」「翔」「侍」もランクインしている。

さらに、物価高を背景とする「高」「増」などの生活の厳しさを表す漢字や、新型コロナウイルス感染症5類移行で、日常が戻ってきたことを喜ぶ「楽」「明」もトップ20に入ったという。

「今年の漢字」トップ20