独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)中部支社は2023年3月29日、株式会社ライナフが提供する集合住宅におけるオートロック解錠用スマートロック「NinjaEntrance」を活用した「スマート置き配」サービスを、名古屋市内のUR賃貸住宅で試験導入すると発表した。

ライフスタイルの変化で宅配便の取扱個数が増加

人々のライフスタイルが変化する中、インターネット通販などの電子商取引(EC)利用拡大に伴い宅配便の取扱個数が5年間で約9.3億個(+約23.2%)増加している。新しい生活様式に対応した利便性の高い配達方法のひとつとして、非対面・非接触である置き配が徐々に浸透してきているが、オートロックエントランスのあるUR賃貸住宅ではセキュリティの問題から玄関前の置き配の利用は難しく、宅配ボックスが設置されている住宅においても数に限りがあり、満杯時には使用できず再配達になるなどの課題があった。

そこでオートロックエントランスのあるUR賃貸住宅へライナフが提供する同サービスを導入し再配達削減を実現することで、社会課題となっている配達員の労働環境改善やCO2削減などの課題解決を図り、さらには住人の利便性向上に貢献できるとして、同サービスを開始することにしたという。

サービス概要

UR賃貸住宅のオートロックエントランス部分に「スマート置き配」に対応したスマートロックを設置することでカギをデジタル化し、システム登録をしている配達業者が配達時にオートロックを解除できるようになり、住人が安心して玄関前で荷物を受け取れる。なお同サービスは、住人がECサイトで注文をする際「置き配」指定をした時のみ配達員がオートロックを解除し荷物を届ける仕組みという。

対象住棟ごとに順次デバイス取付工事を開始し、工事完了後約2週間後からサービスを提供開始する。サービス開始団地は22団地、サービス提供可能戸数は5,542戸とのこと。

■スマート置き配
https://lp.linough.com/smartokihai

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