三菱地所、豪州・シドニーで最も高い約263mのオフィスビル「180 George Street」を竣工 街区稼働を開始

三菱地所は、2016年よりオーストラリアシドニーCBD北端部に位置するCircular Quayエリアにて、オーストラリアの不動産・建設会社であるLendleaseおよび中国の大手金融グループ傘下の不動産会社である平安不動産と共同で大規模開発事業「Sydney Place」を進めてきたが、同街区内に所在するオフィスビル「180 George Street(別名:Salesforce Tower)」がこのほど竣工し、街区稼働を開始したと発表した。

同街区内、オフィスビル「180 George Street」の足元には広場や商業施設の整備を進めており、2023年度に向けて順次開業の予定であるとのことだ。

【180 George Streetの特徴】
・シドニーで最も高い約263mの新たなシンボルタワー
・街区内オフィスビル足元には、街区面積約1/2を占める広場空間や商業施設なども整備
・環境に配慮した計画。複数の環境認証を取得済み

「180 George Street」は、世界有数の建築事務所Foster+Partnersが設計した、高さ約263mとシドニーで最も高いプレミアムグレードのオフィスビル。

足元には商業施設や約965㎡の広場を擁し、延床面積62,710㎡超の大規模開発事業「Sydney Place」の計画の一部となる。同物件が位置するCircular Quayエリアは、グローバル企業が集積するだけではなく、オペラハウスやハーバーブリッジなどの観光名所に加え、海の玄関口であるフェリーターミナルや、美術館等の文化施設も所在しており、ビジネスや文化などが融合する希少性の高いプライム立地であるという。

また、当該エリアは、行政主導による再整備計画により、新たに緑地空間や歩行者専用道路、賑わい施設が設けられる予定となっており、更なる活性化が見込まれているとのことだ。

現在、同エリアでは、三菱地所・Lendleaseにてスーパーラグジュアリー住宅・五つ星ホテルの複合開発プロジェクト「One Circular Quay」(2027年度竣工予定)を推進しており、エリア一体での開発による回遊性向上や更なる活性化が見込まれている。

今後も、三菱地所はオーストラリアを含むアジア諸国での事業拡大を積極的に推進し、海外事業の持続的な成長を実現していくとのことだ。

■高さ約263mの新たなシンボルタワーとなるオフィスビル「180 George Street」が竣工

「180 George Street」は、高さ約263mとシドニーで最も高いプレミアムグレードのオフィスビル。

オフィス貸付面積は約55,000㎡(約16,670坪)で、内定率は80%超え、アンカーテナントとしてSalesforceやJLL等のグローバル企業の入居が確定しているという。また、1~3階にはInvestibleが運営するインキュベーションオフィス「Greenhouse」が入居予定で、オーストラリアのイノベーションを支援するという。

なお、2022年11月24日に、竣工式を実施したという。

■約965㎡の広場空間や新たな賑わい空間となる商業施設を整備

オフィスビルの足元には、約965㎡を超える広場と商業施設を整備。広場の地下には、シドニー初の公共サイクリング施設を貢献施設として建設し、シャワールームやロッカー等も整備するなど、人々のウェルビーイングなワークライフを支援。

また、長年地域のアイコンとして親しまれてきた飲食施設「Jacksons On George」をリニューアルし、ルーフトップテラスやレストラン、モダンなパブなど、新たな賑わい空間を提供するとのことだ。

■環境に配慮した計画

同計画はLED照明、人感センサー、館外の気候に応じて開閉する自動ブラインド、電気自動車のカーシェア等の導入により入居企業並びにその従業員に環境及び健康に配慮した場所を整備・提供。

これらの環境配慮の取り組みにより、WELL Shell and Core ratingやGreen Building Council of Australia’s Design & As Built 6 Star Green Starを取得しており、NABERS Energy 5.5 Starの取得も目指しているとしている。

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