スターバックス コーヒー ジャパンは、静岡市の城北公園の魅力向上を目的とした整備事業において、公園内へのスターバックス店舗の出店を協議してきたが、出店を辞退することを決定したと発表した。

同事業は、静岡市が設置管理制度(Park-PFI)を活用して公募を行い、2021年3月、スターバックスの出店を含む「つなぐ公園プロジェクト」(代表・フジ都市開発)が設置等予定者として選定され、スターバックスは同プロジェクトの設置施設の誘致された参加者として同事業に加わることになったという。

公募内容および同プロジェクトの目的や内容が、スターバックスが店舗運営を通じて目指す「公園と地域社会をつなぎ、公園の利用者のみなさま同士をつなぐ場となる」という思いと共通しており、同プロジェクトにおける設置施設のテナントとしての役割を担うべく、出店に向けて準備を進めてきたとのことだ。

同事業に対しては期待されている地域や周辺住民の人々も多くいたが、事業内容や進行過程において、さまざまな意見が上がり、スターバックスとしてもこうした状況を鑑み、改めて出店について検討し続けてきた。

その結果、このまま出店したとしても、スターバックスが目指している地域社会の一員として、地域に貢献できる存在となり、地域や周辺住民の人々をつなぐ場としての役割を果たせないと判断し、4月中旬に、同プロジェクトの代表であるフジ都市開発へ、参加辞退を申し入れたという。

スターバックスは、すべての出店に関して、地域社会の一員となり、店舗を通じて地域コミュニティに貢献できる存在となることを目指している。

ミッションである、「人々の心を豊かで活力あるものにするために。ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」を大切に、出店する地域や利用客とのつながりをこれからも育んでいくとしている。