丸井グループのシステム・ソフトウエア開発や情報管理などを担うエムアンドシーシステムは、アイエントとの共創を通じ、同社の提供する伝票レスシステム「POPPO」に独自のカスタマイズを加えたシステムをマルイ店舗に順次導入すると発表した。

丸井グループ

現在マルイ店舗では、商品の取置き・取寄せ・修理に関して紙の伝票を使用し、個人情報保護のために起票から保管、削除にいたるまで多くの作業時間がかかっているという。また、紙の伝票使用枚数は年間約10万枚におよび、環境負荷も課題となっていたとのことだ。

これらの課題を解決するため、丸井が自主運営するショップへ伝票をタブレット上のアプリで管理する伝票レスシステム「POPPO」の導入に至ったとしている。

これにより紙伝票を廃止できるとともに、伝票の管理業務が自動化され、売場スタッフの作業時間が年間2,500時間の削減となる計画だという。

なお今回の「POPPO」導入にあたり、従来の機能に加え商品の発注から入荷、受け取りまでの利用者対応の履歴管理や一定期間経過後の伝票自動削除など、丸井が長年培ってきた小売のノウハウを活かした機能を追加開発。

これらの機能により、商品の受け取りがよりスムーズになり来店時の待ち時間が短縮され、商品の入荷や利用者との連絡状況の詳細をスタッフが把握できることで細やかなサービスの提供が可能になるとともに、売場スタッフの業務効率化につながり、さらなる生産性の向上が期待できるとしている。

丸井グループは、様々な取引先との共創を通じ店舗DXを促進するという。

昨年は、テナント精算・売上報告システムを導入し、テナントや同社社員の作業時間削減による業務効率化に加え、精算・売上報告に使用していた紙を削減することで環境負荷の低減に成功。

「POPPO」導入で、さらなる業務効率化、環境負荷の低減を目指すとのことだ。