大日本印刷(DNP)は、2021年3月15日に、多拠点データ一元管理・AI画像解析プラットフォームを開発・提供するUltimatrust(アルティマトラスト)と、資本業務提携の契約を締結したと発表した。

Ultimatrustは、監視カメラなど、多くの拠点に設置した多様な情報機器で取得したデータを、ネットワーク経由で集約、一元的に管理し、高精度なAI(人工知能)によって解析するプラットフォーム「Wisbrain(ウィズブレイン)」を提供している。

Wisbrainは、独自の映像圧縮転送技術や高セキュリティなネットワーク通信技術等を複合的に活かし、機密情報や個人情報を含む大容量の静止画や動画のデータを安全に管理。

情報漏洩リスクや通信容量を最小限にしながら、各拠点のエッジデバイスからサーバー・クラウドまでを全体最適化する設計技術によって、汎用性の高いシステムを短期間、低コストで構築できるとのことだ。

DNPは今回の資本業務提携を通じて、独自の「P&I」(印刷と情報)の強みと、Ultimatrustの高セキュリティで高効率な運用を可能とするWisbrainの強みを掛け合わせていくという。

カメラを活用した静止画や動画の分析によって、製造工場や流通・小売、医療やインフラ設備等における自動検査やリモート作業、安全対策やセキュリティ管理などの分野で、多様な課題解決を推進していくとのことだ。