Indeed Japanは、全国の15~64歳の男女を対象に、仕事に対しての考え方や、自身の能力や可能性に関する意識調査を行い、その結果を発表した。

約3人に1人が「今の仕事は自分に合っている」と感じられていない

図1:現在就いている仕事についての総合的な考え​

有職者(939名)を対象に、現在の仕事に対する意識・満足度を調査。その結果、「今の仕事は、自分に合っている」と回答したのは65.4%となった。

これは、約3人に1人は「今の仕事が自分に合っている」と感じられていないことを示しています。年代別にみると、「今の仕事が自分に合っている」と感じられていないのは20代が最も多く、39.4%という結果に。

また、今の仕事に対する意識はそれぞれ、「自分の力を活かせる」57.1%、「得意なことを仕事にしている」48.3%、「今の仕事に満足している」47.2%、「好きなことを仕事にしている」43.3%と続き、「今の仕事は天職だと思う」と感じているのは最も低い27.6%。

85%の人が、世の中には「自分に合った仕事がある」と思っている。


世の中の仕事全体に対する期待について調査しました。現在の就労状況に関わらず、84.8%の人が「世の中には自分に合った仕事があると思う」と考えていることがわかった。

これは、有職者の86.9%にあたる。また、年代別に見ると50代が最も高く88.8%。

また79.9%が「今の世の中には、自分の知らない仕事がもっとあると思う」と考えていることもわかった。

特に10代で84.9%、20代で79.7%と若い世代で高い割合であることがわかった。多くの人が、世の中に存在する仕事に対して期待(自分に合った仕事があるはずだという想い)を持っていることがわかる。

図2:仕事への考え方​

「自分の能力や性質を今の仕事で発揮できている」と感じているのは36%にとどまる

図3:仕事で活かせる能力や性質(有職者)​

有職者に対し、仕事で活かせる能力や性質について質問した。その結果、「自分の能力や性質をいかんなく今の仕事で発揮できている」と回答したのは35.5%にとどまった。最も低かったのは50代で、24.4%。

その一方で、「自分の能力や性質を、今よりももっと仕事に活かしたい」と回答したのは62.1%にのぼった。

10代では76.5%と最も高く、次いで30代が69.2%、20代が65.8%に。

さらに、有職者の68.5%が「自分でも気づけていない、仕事に活かせる自分の能力や性質を知りたい」と回答している。これは、全体で見ると69.7%にのぼるという。

図4:仕事で活かせる能力や性質​

特に10代で84.6%、20代で78.9%と高い割合となっており、若い世代ほど、自分の仕事に対する可能性を知りたいと考える傾向が強いことがわかる。

そのように考えた理由を尋ねたところ、「いち早く気がつくことでその仕事につける可能性が開けるかも知れないから」(10代男性)、「自分の可能性を知らぬうちに潰すのは嫌だから。」(10代女性)、「可能性を知ることは一回きりの人生で大事だと思うから」(20代男性)、「自分の可能性を知らぬうちに潰すのは嫌だから」(10代女性)、「能力や性質が知れたらその職種でやりがいを感じながら仕事がしたい」(20代女性)などの回答が集まった。

全体の68%が転職に関心あり

図5:転職に対する考え

有職者に対し、転職(仕事を変えること)についての考えを伺った。その結果、「今すぐにでも転職したい」「将来的には転職したい」「転職に興味はある」を合わせると、全体の68.1%が転職に関心を持っていることがわかった。

特に多かったのは30代で、79.0%が転職に関心を持っていた。

図6:転職へのハードル

一方で、「転職はハードルが高い」と考える人は全体で71.3%に及び、最多は30代の75.3%。

図7:色々な仕事を試してみたいか

さらに、「もしも、気軽に色々な仕事を試せるような機会があったとしたら、試してみたいと思いますか?」と尋ねたところ、63.1%が「試してみたい」と回答。

特に、10代では82.3%と最も高く、次いで30代が75.1%となった。30代は、転職に対する関心が高い一方で、実際に転職することに対するハードルを感じている割合も最多。

しかし、気軽に仕事を試せる機会があれば試してみたいと考える人も多いことがわかり、自身の仕事に対して見つめ直したり考えたりすることが多い世代であることがうかがえる。

図8:積極的に行動してきた人の自分の仕事への感じ方

また、「自分に合った仕事に出会うために積極的に行動してきた」かどうかを尋ねたところ、積極的に行動してきたと回答した人の77.5%が「今の仕事は、自分に合っている」、77.1%が「今の仕事は、自分の力を活かせる」、75.3%%が「自分が得意なことを仕事にしている」、そして64.8%が「自分が好きなことを仕事にしている」と感じていることもわかった。

今回の調査結果から、約3人に1人は「今の仕事が自分に合っている」と感じられていないことがわかった。

一方で、多くの人が、世の中には自分に合った仕事があるはずだと感じ、また、仕事に活かせる自分の能力を知りたいなど、仕事や自分自身に対する期待を持っていることも明らかになった。

さらに、積極的に行動した人の約8割は、今の仕事は自分にあっていると感じていることもわかったという。

【調査概要】
・調査主体:Indeed Japan
・調査対象:全国の15~64歳の男女 1236人(うち有職者※ 939人)
・割付方法:性別×年代で均等割付後、日本の人口構成(2019年総務省発表「人口推計」)に合わせてウェイトバック集計を実施
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2021年2月10日〜2月12日

<参照元>
Indeed Japan『15~64歳を対象に「仕事や自身の能力に関する意識調査」を実施