パナソニックは、宿泊事業者向けに、人間の様々な感覚を刺激し、最適なマインドフルネスアクティビティを提供する新しい宿泊体験ソリューション「(MU)ROOM(ムルーム)」を開発したと発表した。

この(MU)ROOMを「ホテル アンテルーム 京都」(京都府京都市)に実際に設置し、同ホテルと共同で事業効果の検証を2021年2月10日から行う予定とのことだ。

人々の価値観や法制度の変化により、単に宿泊するだけでなく特別な体験を提供する宿泊施設が増加しているという。

そうした中、同社は、世界中で広まりを見せているマインドフルネスを軸としたアクティビティが体験できる宿泊提案に着目。

ミスト、光、音、香りなど、同社が有する様々な技術を組み合わせて室内空間の環境を制御し、人の感覚を刺激して最適なマインドフルネス空間を演出する宿泊体験ソリューション「(MU)ROOM」を開発したとのことだ。

なお、「(MU)ROOM」は、一般的なシングルルーム居室の設備を置き換えることが可能なパッケージモジュールとして展開するという。

一般的な居室と(MU)ROOMの間取り比較

物理的に敢えて“何も設置しない”四畳半程度の空間をつくり、早稲田大学人間科学学術院熊野宏昭教授監修の「瞑想プログラム」に応じてシルキーファインミスト、照明の調光・調色、空間音響、アロマを連携させるなど、空間の環境を制御し瞑想状態に誘導。

(MU)ROOMでの瞑想イメージ

また、プログラム利用時の心拍と呼吸を計測し、専用スマートフォンアプリで瞑想のスコア化を可能にしたとのことだ。