ICT総研は2019年5月8日、「2019年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」の概要をまとめた。

2018年の国内音楽配信サービス利用者数は約1,980万人と推計

 

ICT総研の需要予測では、2018年末時点で日本国内の音楽配信サービスの利用者数は約1,980万人と推計される。

1,980万人の利用者のうち毎月一定額の料金が発生する有料サービス利用者数は1,010万人、無料のお試しサービスなどを利用中の無料サービス利用者数は970万人となる。

そして、2019年末の時点では有料サービス1,140万人、無料サービス1,020万人で2,160万人に達する見込みとし、2020年末には有料・無料サービス合計で2,280万人、2021年末には2,370万人に拡大すると予測。

また、同社が2019年4月に実施したWebアンケート調査の結果では、定額制音楽配信有料サービス利用者は601人(14.4%)、無料サービス利用者は523人(12.5%)であった。

Webアンケートを実施した4,170人のうち27.0%にあたる1,124人が有料または無料の定額制音楽配信サービスを利用しているという結果になった。

1年前の調査と比較して有料サービスで3.7%、無料サービスで1.1%利用率が向上し、毎年実施してきたこのアンケートで有料サービスの利用率が無料サービス利用率を上回るのは今回が初めてだという。

定額制音楽配信サービスのうち有料サービスでは20代~30代の利用率が最も高く、無料サービスでは10代~20代の利用率が高い傾向が見られるとのことだ。

総じて年齢層が高くなるほど音楽配信サービスの利用率は低下する傾向が見られ、現時点では10〜30代が音楽配信サービス市場を支えていると同社は分析している。

Prime Music(Amazon)の利用者が最多

どの定額制音楽配信サービスを利用しているかを調査した結果、Prime Music(Amazon)の利用者がもっとも多く436人だった。次いで2位はApple Musicで318人、3位はLINE MUSICが238人、4位Spotify 236人。

さらにAmazon Music Unlimited 207人、Google Play Music /You Tube Musicが149人、 AWA 106人、dヒッツ 86人、 レコチョクBest 83人、KKBOX51人と続いた。

Prime Musicは、月額500円(年間契約4,900円)のAmazon Prime会員であれば利用できる音楽配信サービスで、同時にプライムビデオのサービスも利用できる。

価格が安いことから人気を集めており利用者数トップとなった。Amazonには、この他に6,500万曲以上が聴き放題となるAmazon Music Unlimitedもあり、両サービスを合わせたシェアは他を圧倒しているという。

また、この1年間で各サービスの利用率は上がっているが、なかでももっとも利用者数が増えたのがPrime Musicで、昨年の利用率7.2%から今年は10.5%へと増加している。

この他では、Apple Musicが1.4%増、LINE MUSICが1.2%増、Spotifyが1.7%増、Amazon Music Unlimitedが1.6%増となった。

その他のサービスの利用率は前年並みかマイナスとなっているものが多く、シェア上位のサービスに利用者が集中する傾向が見られるとしている。

顧客満足度調査結果では、KKBOXが79.7ポイントで1位、Apple Musicが78.1ポイントで2位、うたパスが77.2ポイントで3位につけている。

さらにAmazon Music Unlimitedが76.8ポイント、Google Play Music /You Tube Music が76.5ポイント、レコチョクBestが75.1ポイントと続いている。

Prime Musicは安価だが視聴できる楽曲が100万曲程度しかないため満足度は高くないとのことだ。

音楽配信サービスは、スマホの普及とともに利用者数を増やしてきたが、まだ利用していない人は全体の73.0%と圧倒的多数を占める。

アンケート結果によれば利用しない主な理由は、定額で支払うことに抵抗がある(回答者1,103人中350人)、YouTubeなど無料で楽しめる(273人)、価格が高い(208人)、など価格面での理由が上位となっている。


<調査概要>
本調査は2019年4月時点のもの。調査は、定額制音楽配信サービス運営会社・関連企業への取材結果に加え、インターネットユーザー4,170人へのWebアンケート調査、各種公開資料などをまとめて分析したもの。アンケート実施時期は2019年4月23日~4月26日。定額制音楽配信サービスの利用状況や満足度に関するWebアンケート調査では、4,170人の中から定額制音楽配信サービスを利用している1,124人を抽出し分析。

<参照元>
『2019年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査』
ICT総研